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傘をあんまり好きになれない

傘というものがあんまり好きになれない。とても便利だということは理解している。自分もいい歳で、濡れた衣服が肌に纏わりつくというのがどれ程不快なのか分かるからだ。
そんな本来感謝しなければならない傘がなぜ好きになれないのか。幾つか理由がある。


まず第一に、持ち運びに重さを感じるからだ。
舐めてると思われるかもしれないが、前述したように自分もいい歳だ。たかが1kgたらずの荷物の携行が、翌日の体調を左右することもあったりする。具体的にはちょっと肩が重いなとか。またスペース的にもどうしてもかさばる。なので自分は携行するとき、渋々折り畳み傘を使っている。

第二は、耐久性があまりないことだ。前述の理由で自分は折り畳み傘を使っているが、何年も保つものではないと認識している。骨が曲がったり、折り畳み機構が壊れたり、収納するカバーが破けたりする。
廉価性を考えれば致し方ないかもしれないが、その頼りなさはとても気になる。少しいいものを探しても、デザイン第一のものが多かったりする。

最後に、傘を差したとて無傷とはならない点だ。自分の身長は170前半であり成年男性の平均身長に近しいが、膝下あたりはどうしても被弾する。肩、袖とかもそうだ。傘が発明されて何年経ってるか分からないが、もうちょい効率のよい方法がないものか。
いや雨合羽を使えば良いのでは、となるが前述の携行性や取り回しはより悪くなる。そんなこもは分かりきっているんだ。それでも、2024年スマホ一つで色んなことが出来る時代にもっと革新的な変化があっても良いんじゃないかなと。そんなふうに、文明の上に胡座をかいている。

そんな理由で自分はあんまり傘が好きではない。でも雨が降る時には頼りになるし、無いよりははるかに良いパフォーマンスを発揮する。現金なものである。

自分が不満を持たないパーフェクトな傘、もしくはそれに代わる何かが普及するのが先か、自分がありのままの傘を認め和解するのが先か、どちらだろうかと、久々に晴れた空を観ながらこのnoteを終える。

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