見出し画像

需要とモチベーションの一致

製作者のエゴというフレーズがある。わかる人にしかわからないニッチな技術とか、作者の個人的趣向とかみたいな、ユーザーファーストではなく製作者目線から水面下で採用されたこだわり要素だと今回は定義する。これは場合によっては製作物の魅力になったり、あるいは逆に癌になったりする。どうすればポジティブに働くのか考えていきたい。

エゴが知覚のレイヤーに影響を与える

まず、そのエゴが完全に隠れていると、作者の祈りでしかなくなってしまう。最低でもプレゼンテーションでクライアントとその祈りを共有(抽象的なロゴマークの多くはプレゼンで理念を共有することがだいじ)しなければ作者と神の間だけの秘密になってしまう。

ユーザーがその製作物を体験したときに知覚できるとなお良い。なにもこれはユーザーがアイデアを言語的に読み解ける必要があるという意味ではなく、何かしらの違和感や差別化のとっかかりとして機能すればよい。

最悪のケースは、そのエゴは製作物に何ら客観的価値を生んでいないのに作者にとってはそれがアイデンティティになってしまうという状況である。想像しただけでも寒気がする。

エゴが社会的価値を持っている

エゴを知覚のレイヤーに乗せたとしても、それが全く求められていないことが多々ある。そのために、エゴの強い製作者は需要がある市場を見つける必要がある。それができればリテラシーの低いユーザーvsこだわりをもった製作者という対立構造から抜け出せる。基本的に、エゴは希少価値だ。少数意見だからこそエゴである。なので、適切な市場に置けば重宝されるはずだ。


クライアントやユーザーを幸せにすることがモチベーションが全振りされている人ならばそれだけを考えればいいけど、こだわり強い系のひとはうまくやらないと幸せになれないよね。

おわり!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?