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3月16日 ミラノ

スーパーマーケットには、物が溢れ、足りない物は何もないミラノ。それでも日本の多くの友達は「大変なんでしょ!」と、ひどく心配してくれている。ありがたいことだ。正直な話、海外で報道されているほど、ミラノの現状は緊迫していない。公園では、ジョギングしている人。散歩している人。トレーニングしている人が、今でもかなりたくさんいる。もちろん、それぞれがコロナウイルス 下の法律で定められた1,5Mの距離を保って。

薬局は開いているし、スーパーマーケットも毎日開店している。パン屋、肉屋、魚屋、デリなど、食品を扱う店は、もちろんのこと、クリーニング店など生活に必要な店は開店している。ただ用のない外出は控えるよう移動制限が出ているので、経済の落ち込み方は、半端ではない。このままこの状態が続けば、どうなるのか多くの人が不安に感じている。

イタリアの3月16日18時の時点でのコロナウイルス の陽性者数は23.073人。死者12.158人。完治者2.749人。合計総数27.980人。

ここで、数字の問題。ドイツのメルケル首相は「ドイツでは、コロナウイルス 疾患のみで、死亡した人しかカウントしない。」と宣言。イタリアの死者の多くは、ガンの末期患者など、コロナウイルに罹患する以前から、「かなり生命の危険」がある人数多く含まれている。このようにカウントの方式が、国によって異なると、統計として意味がないのでは?と思う。WHOとか、カウントの方法までまとめてくれると嬉しいのだけど。

ところで、イギリスのジョンソン首相は、経済失速をさせないため、「集団免疫」と言う方法へ舵を切った。現状は賛否両論。ただ、これまでの中国の伝染病患者の推移。イタリアの現状を踏まえて、権威のある研究者が、考え出したこと。現時点では、どの方法が正しいかは、わかりませんが、個人的には、ジョンソン首相に1票かと思ったりしている。

イタリアでは、(移動制限にさせられて、一般市民のストレスがたまらないように、これまたストレス学の権威が考え出したのでしょうが)毎日、正午12時。午後18時。そして21時と1日3回、テラスに出て、最前線で働いている医療関係者に「拍手」。18時にも「みんな元気だよ!」と、ご近所のテラス同士で挨拶したり歌を歌ったり。。。21時は、携帯などのフラッシュを動かして、歌を歌ったり。。。と、一般市民を元気付ける行事が1日3回!

移動制限が出て1週間経過。どこまでイタリア人の忍耐が続くのだろう。。。写真は、18時の「みんな頑張ろう!」の写真。本当にイタリア全土で、こうして1日3回、テラスで、拍手と歌と挨拶が繰り広げられている。


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