ドラマ 重版出来!1話・2話

またもやドラマ「重版出来」を見始めました。
いつでも気が向いた時にドラマをダウンロードして楽しめる。いい時代になったなと毎回思います。アマゾンプライムがあるおかげで本当に助かっています。

20年ほど前はケーブルテレビに加入して、番組表をチェックし、ビデオデッキ(まだVHS)に録画予約し、深夜ならばガチャガチャとデッキが動きだす音に睡眠を邪魔され、次の日に起きてテープを巻き戻して再生するという作業が必要でした。それしかない手段がないのでそれが当たり前でした。
ガンダムの全話そのやり方で録画し、コレクションとして保存してましたが、引っ越しの時に捨てました。視聴するまでにものすごい労力とビデオテープ代、録画時の電気代等かかっていますが、それも含めて捨ててきました。
ケーブルテレビに月5000円ほど払っていましたが、今アマゾンプライムに払っているお金は月に1000円もいきません。時代は完全に変わりましたね。

うちにはWiFiがないので、いつでも自由に視聴というわけにはいきませんが、それでも見たい番組をチェックし、WiFiのある場所でまとめてダウンロードし、見終わったら削除という流れは昔に比べると本当に楽になりました。
録画用のビデオテープを買っていた当時の自分にそんなもの買う必要がなくなる時代が来るよ、とりあえずコレクションはしなくていいよ。と教えてあげたい。

■豪華な役者陣
重版出来ですが、多分1年くらい前に一回全て観てるんですよ。いい話が多くて何かを創る人間として共感できることが多い。
今回見直そうと思ったきっかけは主演の黒木華さん。今彼女が出ているドラマ「獣になれない私たち」での怪演に圧倒されているからです。あまりのダメ人間っぷりに最初は気付かなかった。完全に別人でした。

第1話と第2話を見終わりましたが、華ちゃんしっかりしてますね。当たり前ですか。
彼女を一番最初に見たのがこのドラマだったので僕の中で、彼女はこのキャラクターです。実際はどういう人物なのかはよく知りません。役者さんはそれでいいと思います。

他にもけっこう好きな役者さんが出てるんですよね。
オダギリジョーさんはクールで仕事のできる上司役。
坂口健太郎さんは若手の営業部の社員役。
もはや孤独のグルメの井の頭ゴローさんとしか思えない松重豊さんが編集長役。
ムロツヨシさんは漫画家のアシスタント役。
小日向文世さんは重鎮の漫画家役。
そして、
高田純次さん。
彼が出ているだけでもう面白いドラマ確定でした。今回は社長役であまり笑わせるシーンはないのですが、彼もいい役者さんです。改めて思いました。
社長の過去の回想の話があるんですけど、あれは涙なしには見られない。今から楽しみです。

■全ての業種に通ずる名言
純粋に出版業界の仕事を知ることができるのも楽しいし、感動する話もある。
第1話と第2話、すでに2回泣きました。
名シーンはたくさんあるのですが、

漫画はどんなに面白くても売れるとは限らない。
勝手に売れる作品なんてない。
売れた作品の裏には、必ず売った人間がいる。
オレたちが売るんだ。

営業部長のこの一言。漫画ではなくて全ての創作物にあてはまる。
ぐっときました。
そして仕掛けたキャンペーンが身を結ぶ。
いい話でした。こうやっていい作品は売れていくんですね。
「重版決まりました」のシーンは胸が熱くなりました。
ドラマ内の架空の漫画「タンポポ鉄道」読みたくなる。

■全ての創作物にリスペクトを
観ていて思うのは出版業界は本当に厳しい世界だということ。
小学校の卒業文集に将来の夢、漫画家と書いた僕ですがやめてよかった。

「週刊連載は、ゴールのないマラソン」
五百旗頭さんのこの一言に全てが凝縮されてますね。

話を作る、それを絵として表現する。2つの才能が必要です。
それだけでなくさらに締め切りとの戦いもある。今ならネットの闇社会との戦いもある。
本当に過酷な仕事だし、売れないとすぐに切り捨てられる情け容赦のない実力社会。
そのあたりの厳しさもしっかりと描かれています。
だからこそ生き残っている作品に敬意を払うべきだし、しっかりと文化にお金を払うことが重要だなと痛感します。

そして最後に重要なことをひとつ。
ユニコーンの主題歌がいい。
なぜかよくわからないが、泣けてくる。

ありがとうございます。有意義なことに使います。