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転職に有利な時期はあるのか?

今月は多くの企業でボーナスが支給される時期です。昔はボーナスをもらってから転職活動をスタートする方も多く、「ボーナス転職」などという言葉も聞かれました。今週の投稿では実際に転職に有利な時期があるのかどうか、という点について考えてみたいと思います。

企業側の求人ニーズはどうなっているか?

1年の中で求人数が増える時期はあるのでしょうか?
企業側の求人ニーズを見てみると実は現在は年間を通してほとんど求人ニーズに大きな変化はありません。

理由としては多くの企業が通年での採用を実施しており、優秀な人材の受け入れの枠を常に確保していることがあります。職種によってはグローバルでの取り合いになるケースもあり、日本の中だけで考えていてはそもそも優秀な人は採用できなくなってきているという背景もあります。

もちろん、組織変更などが多く実施される時期(4月や1月などの年度初め、又は10月や7月などの下期のスタート時期など)には業界や企業によっては求人が増える傾向にはありますが、現在はそこに際立った傾向が見られるわけではありません。

これは厚生労働省の資料を見ても同様な傾向が読み取れます。有効求人数の変化はここ数年は横ばいです。

ただ、注意をしなければいけないのは全体としての求人数は大きな変化がないとしても職種ごとの有効求人倍率については大きな差があるということです。

例えば、東京の労働局がまとめた職種別有効求人・求職状況を見れば「建設・採掘の職業」の有効求人倍率が5.62なのに対して、「サービスの職業」は3.28となっており、更に「IT関連の職業」は1.75、「販売の職業」は1.99、「事務的職業」に至っては0.39となっています。

人材紹介で扱うことが多い職種である「専門的・技術的職業」は1.75、「管理的職業」は1.04などとなっています。これは大阪でも状況は同じです。
詳細は下記のファイルをご参照ください。

つまり、求人数自体より、職種の需給バランス(トレンド)を考える必要はありそうです。

転職活動で大事なのは時期よりも準備

このように求人数に年間を通して大きな変化がないとすると転職活動において重要となってくるのは時期ではなく、自分のキャリアをしっかり棚卸しして上記の職種のトレンドを踏まえた中でいかに活動をしていくかという準備がポイントになってくると思います。

具体的には他の人と比べて「自身のキャリアの強みは何か」という点をしっかりと自己認識をしてそれを伝えていく手法を身につけていくことが大切です。
これについては以前の私の投稿「自分の強みを理解する!」で詳細を記載していますので是非、ご覧下さい。

今回取り上げた「ボーナス転職」は、あくまで転職を考えるきっかけに過ぎません。安易に周りに流されずにしっかりと目的を持って転職活動を進めていって頂ければと思います。

弊社もそのサポートを「面談」や「レジュメ添削」、「面接アドバイス」などの場面でしっかりと伴走していきます。

転職や転職活動でお困りのことがあれば是非、弊社までご相談ください。


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