プロンプトエンジニアで思うこと
皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
突然ですが、皆さんは「プロンプトエンジニア」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?何となく、エンジニアとあるのでIT系あるいは、電気や機械系のエンジニアと思われた方もいるかもしれません。
プロンプトエンジニアとは?
プロンプトエンジニアとは、AI(人工知能) に対して適切な質問や指示を与えることで、より望ましい結果を引き出すスキルを持っている人を意味します。
単なるGoogle検索などとは違って、対話型AIの場合は満足のいく結果を得るために、以下のようなポイントを押さえて的確に指示を出していくことが必要になってくるとのことです。
このスキルが、米オープンAIの開発する「Chat(チャット)GPT」の爆発的な普及とその業務への活用が拡大するにつれて、脚光を浴びるようになっています。
米ブルームバーグは2023年3月末、この職種の雇用市場が急拡大していると報じ、この職に就くと、33万5000ドル(約4500万円)以上の年収を稼ぐことも可能だといいます。
プロンプトエンジニアの市場価値
それではなぜ、プロンプトエンジニアはこれほどまでに年収を稼げる仕事なのでしょうか?その市場価値についてみていきましょう。
まず第一に世の中の最先端、旬の職種であるということです。
このような仕事に価値が生まれた背景は今まさに世界中で起きているChatGPTなどの生成AIの爆発的な普及があります。
例えば、3年前や5年前にはこのようなスキルを持っていても活かす場所がなく、従ってこれほどこのスキルに価値があったわけではないわけです。
つまり、時代背景や世の中のニーズが「プロンプトエンジニア」のスキルに価値を持たせたということです。
次は、スキルの需要が長期的に拡大していくことが見込まれているということです。
ChatGPTは、インターネットの発明以来の画期的な発明だと言われています。それだけ今後の世の中に与えていく影響が大きい訳です。そこに関わるスキルであるという点も重要なポイントです。
最後のポイントはスキルの希少性です。
ChatGPTのような生成AIは、まさに今が黎明期です。そのような中でもしこのようなスキルを持っている人がいるとなると今は、開発元のオープンAIか、GAFAと言われるメガIT企業にいる人におそらく第一人者は限られるのではないでしょうか?
だからこそ、それだけ市場価値が高いと判断されているのだと思います。
以上をまとめると以下のようになります。
人材紹介コンサルタントとして
最近、人材紹介の仕事はスキルマッチングが主流となっており、求人に対していかにスキル的にマッチしている人を探せるかが勝負となっているきらいがあるように感じます。そこでは求人データベースに登録されている求職者のスキルを経験業界や職種、経験年数などによって巧みにマッチングをしていくスキルが求められます。
もちろん、そのようなマッチングスキルは人材紹介コンサルタントとしてとても重要です。私も以前、下記のような記事を投稿しています。
しかし、例えば「プロンプトエンジニア」のように、このような職種の分類ができないケースや該当する職種の検索バーがそもそもなかったりする場合にどの程度、マッチングをしていくことができるでしょうか?
私はこのような職種カテゴリーに分類されないケースこそ、人材紹介コンサルタントの本領が発揮される部分だと考えています。
具体的には、業界や企業を俯瞰し、大局的な観点から企業や組織を捉らえる力、求職者に対しても単なる経験やスキルをピンポイントで見ていくのではなく、価値観やビジョンを踏まえて強みを理解していくというようなことが必要でしょう。
これらはもちろん、一朝一夕に身につけられるスキルではありませんが、人材紹介のコンサルタントとしてこのような希少人材と企業ニーズを結びつけていくことこそ、とても大きな介在価値があるように思います。
私もこのような総合的な観点で企業や求職者に提案できるコンサルタントをこれからも目指していきたいと思います。それが単なる、マッチング屋と揶揄される人材紹介コンサルタントからの脱却になると信じています。
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