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スカウトのスキルについて考える パート1

皆さん、こんにちは。カタリストエージェントの勝田です。
最近TVCMでスカウトサイト各社のCMを見る機会がとても増えました。その要因として、今や多くの人材紹介会社の登録者確保において、スカウトサイトの利用は欠かせないものとなっているという背景があります。

それに伴い、人材コンサルタントとして、「スカウト」のスキルが今まで以上に大変重要な位置付けとなっています。実際に私も業務の多くの時間をスカウトに費やしています。

そこで今回から数回に分けて、このスカウトのスキルについて考えてみたいと思います。第1回目の今回は、「ターゲット検索編」として、スカウトサイトにおけるターゲットの絞り込みについて見ていきたいと思います。

スカウトスキルの重要性

先ほど述べたように、現在は大手エージェントから中小・ブティック系のエージェントに至るまでほとんどの企業がスカウトサイトを利用して登録者の確保をしています。

一方でスカウトサイトの会社も大変乱立しており、ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトをはじめ、DodaX、enミドルの転職、マイナビ転職、日経転職版など大変多くのサイトがあります。

もちろん、各サイトでは狙っているターゲット層が微妙に違うので例えば、「若手に強い」「IT系のエンジニアに強い」「ミドルクラスに強い」などの特徴があるものの、重複で登録をしている人も多く、これが際立った差異化になっているとは言えないのが現状です。

そうなると重要になってくるのがこれらのスカウトサイトの特徴を踏まえながらも、如何に効率的にスカウトをするかという「スカウトスキル」がポイントになってくるのがお分かりいただけるのではないでしょうか?

今回の投稿ではこの「スキル」の部分に焦点を絞って、スカウトについて見ていきたいと思います。
(例えば「どのようにして返信率を上げるか?」とか「コンサルタントランキングを上げるか?」のような各論を中心とした「テクニック」系の話はここでは取り上げません)

スカウトのスキルを分解する

一言でスカウトのスキルと言ってもその中身は複雑でいろんな要因が絡んでくるのでここでは業務を分解して考えていきたいと思います。

スカウトのスキルを分解すると概ね以下のようになります。

■スカウトのスキル
1)ターゲットの検索について
2)レジュメの読み込みについて
3)スカウト文面のメッセージについて
4) スカウト送信後のフォローについて

 

ターゲットの検索について

スカウトのスキルとしての最初は、ターゲットの検索についてです。一般的には、年齢や経験業界・経験職種、希望年収や希望勤務地などのいわゆる求人のスペックに合わせて検索をしていくことが多いと思いますが、ここで考えたいのはどのように適正人数まで絞り込んでいくか?という点です。

もちろん、「●●人まで絞るのが適正です」という正解はありません。これにはいくつかの考え方があります。

一つ目はかなり対象となる人数を細かく絞り込み、(数人から数十人くらいが適当でしょうか?)その人それぞれにあった個別のメッセージを送っていくというケースです。

この場合はそれぞれの対象者の企業や経験職種、希望条件などを鑑みて「あなたの◯◯の点を見て」というように個別かつ具体的にアピールしたメッセージを送ることとセットで絞り込んでいきます。

二つ目はこのやり方とは対照的に検索人数を多くして、幅広いターゲットに対して訴求をしていくケースです。

この場合は対象となるターゲットが広いケース、例えば若手のポテンシャル求人、異業界や未経験歓迎求人、法人営業経験者求人などのようなケースにはとても有効です。

重要なのは検索人数よりも中身

以上、見てきたようにターゲット検索には、狭く絞り込む場合と広く広げる場合がありますが、より重要なのは当然、その中身です。

もっと言えば、どの点に重きをおいて検索をするのか、逆に言えば目をつぶる部分(=捨てる部分)はどこなのか?ということを明確にすることが重要です。

例えば、今回の募集企業であれば「多少の年齢については考慮してくれる」あるいは「年収については相談に応じてくれる」などの想定をした上でそれらを踏まえてより、リアルに絞り込んでいくということが実際にはポイントになってきます。

年齢が相談できるのであれば対象年齢を上げてみることが必要ですし、年収の相談が可能であるのであれば希望年収の範囲を広げて検索をしていくということです。
同様に転職回数や希望勤務地などの要素も企業の状況に応じて柔軟に対応をしていくことが必要です。特に、昨今ではフルリモートでの勤務形態をとる企業もありますので、希望勤務地があまり意味をなさないような場合も増えてきています。

以上のようなことを繰り返していく中で、より募集企業のニーズに近づけた対象者を選定していくことがターゲット検索で最も重要なことです。

この組み合わせのノウハウこそ、スカウトの最初のスキルである「ターゲットの検索」のスキルと言えると思います。
このノウハウには正解がありませんが、成功体験を積み重ねていくことで少しずつこのスキルが身についてくると思います。

今回はスカウトのスキルの第1回目として「ターゲット検索」を見て来ました。次回はシリーズの2回目として、「レジュメの読み込み」についてお届けします。お楽しみに。

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