泣いても麻痺側の目からは涙もこぼれない①
櫻井びびこです。
ラムゼイ・ハント症候群と診断され、1年以上が経過しました。
私は、麻痺発症前まで、病的といえるほど顔面至上主義で生きてきたため、麻痺が発症してからは絶望の日々でした。
泣いても泣いても、麻痺側の目からは涙すらこぼれないのです。
その現実に膝から崩れ落ちそうになる毎日でした。
麻痺から1年以上経過した現在。
私のメンタルはむしろ麻痺前より安定しています。
こちら👇で現在のことなどを綴っておりますので、
よろしければ併せてお読みください。
この記事では、
発症当時のことや経過を綴っていきます。
麻痺発症
2022年1月11日。
年明けの仕事初めから激務。
前々日ぐらいから、偏頭痛があり、歯茎が疼くせいかな、と思いながら数日を過ごしていた。
歯茎の痛みが強くなり痛み止めも効かないので慌てて歯科へ。 抗生物質を処方される。
しかし薬を飲んだ直後に強烈な違和感を覚え、
その夜、入浴時に左眼が閉じなくなる。
かなり取り乱しながらも、ネットで症状等を検索。
「耳鼻科に行くべし」とのことだったので、翌日近所の耳鼻科へ。
朝には口も麻痺状態になり飲み物が飲めない。
口を濯ぐときも、歯医者で麻酔をしたときのように口からぴゅーぴゅーと水がこぼれてしまう。
初診
近所の耳鼻科では「ベル麻痺」と診断。
どうやら「水疱」が見られないのが理由とのこと。
柳原法では「4点」と言われる。
よくわからないけど40点中4点はかなり悪いのでは、
と思い、仕事のことなどを聞いたが「問題ない」と言われる。
てっきり、すぐ入院もしくは「大きい病院を紹介します」等と言われるのかと思っていたが、
・神経炎を抑制する為のステロイド薬(プレドニン)
・ウイルス量を減らす為の坑ウイルス薬(バラシクロビル)
・神経に栄養を送る為のビタミン剤(メチコバール・アデホスコーワ)
を5日分処方されただけ。
今思えば。
これらの処方は間違ってはいなかったが、
「ベル麻痺」と安易な診断をされ、重症だと判断されなかったことがあとあと大きな問題になったと思っている。
発症3日目
薬が効いている様子は一切ない。
食事は健側でできるがとても時間がかかる。
麻痺側の口角が下がることで健側のマリオネットラインが濃くなり、
ひじょーーーーーに落ち込む。
元々「美しさは正義、醜さは悪」という概念で生きてきたため、生きる気力をすでにほぼ失う。
糸リフトでほうれい線をや左右差どうにかしようとまで思い、カウンセリングの予約を入れる📞
発症5日目
症状は悪化している。
どんどん顔が歪む。
対処法が分からず、大きく顔を動かしたり笑ったりしてしまう。
薬が切れたため、処方してくれた病院へ再訪。
「6点だね。薬効いてるよ」と謎診断。
いやいや、全然良くなってないし。
クリニックという名の流れ作業の薬出しマシンじゃん。
大体、軽症の人だって発症から10日間は悪化するって
色んな所に買いてある。
かなり腑に落ちないながらも追加の薬をもらって帰宅。
ちなみに、意外と顔面麻痺経験者が周りにいて、
心強かったと同時に、皆「①ヶ月くらいで治るよー』
と言っていたことが不安にもなる。
私は到底一ヶ月で治るような気はしていなかった。
発症から6日目→入院
全く良くなる兆しもなく、
医師の診断に不安も覚えていたため、
総合病院へ行き、セカンドオピニオンを受ける。
診断結果、柳原法で0点。
かなり重症なので、
即入院して点滴治療を受けてください。と言われる。
紹介状も無かったため、7,000円かかると言われて、
当初は日和っていたが、ほんとに最初から大きな病院に来れば良かった。
今も悔やんでる点。
重度だと完治は難しそう。
よくて8割の回復だと。
主治医も前向きなことは一切言ってくれなかった。
(でも主治医のそういうところは好きでした)
顔面についてはかなりセンシティブだっただけに辛すぎる結果。
バタバタと入院準備。
糸リフトのカウンセリングもキャンセル(笑)
一応、主治医に糸リフトで口角の非対称を治したいと告げるが、「絶対にやめてください」と言われる。
尚、歯列矯正中のためマウスピースをしていたが、
その治療は続けて構わないとのこと。
つづく。