書くことでもない事/日記
今日読んでいた本に、インターネットは皆さんの無意識が外部化されたモノであると書いてあった。
ほうほうなるほど、こうして僕達の無意識は無くなっていくとの事だった。
それはそうと今日僕は仕事をクビになった。
成績が悪いからとの事だった。
どうやら最近は何かを失うことが多かったが、社会性まで僕は失っていく。
古代ギリシアでは魂を「プシュケー(息吹、呼吸の意)」と呼んだらしい。彼らの魂が、風が吹くような魂であるのなら、今僕のソレは転げ落ちる様な魂である。
僕にとって、最大の恐怖は「もうあなたは要らないよ」と言われる事なのだ。それを会社からも言われようもんなら堪ったもんじゃない。
本来ならこんな痛みは僕の無意識に止まり、いつかは霧散するのだろうが、記念碑的にこんな場所に残してしまうのだから、痛みが消えないのだろう、とも思う。
「ラーメンでも食べますか?」
そんな僕を見かけて、僕が普段通っている喫茶店のマスターは声を掛けてくれた。何だか暖かいラーメンを啜り、解散し、土砂降りの新宿の路地裏、僕は煙草に火をつける。
ふぅ、と吐き出す煙が、なんだか僕の、風に吹かれるような、とても弱い弱いプシュケーに見えて、濡れた前髪を直したのだった。
追記:こんなまとまりのない文章を書き終えて、読み返してみると、なんだか僕はとても混乱しているなぁと思う。混乱しているし、とても痛みを覚えている。
これを読んだ君は、実害の及ばない範囲で僕の痛みを肯定し、僕に近づきすぎないよう細心の注意を払いながら僕を抱きしめておくれよ。
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