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短歌　2024年4月

梅木袱紗／黒猫幻想堂

「もっともっと、注目されたい」？　さてはあなた、インプレゾンビに噛まれましたね？

言語野が熱暴走する朝三時わたしを責める過去の残像

シーグラスが無害な丸みを帯びるまでに傷つけてきた魚らのこと

週五回鉄路の上を往復し溶けていく我バターのごとく

保湿すべきパーツが年々増えていく爪もかかとも心の襞も

花筏浮かべたシャツの水面を銀の舳先でアイロンはゆく

短歌：「もっともっと、注目されたい」？さてはあなた、インプレゾンビに噛まれましたね？ 背景写真：夜の雨に濡れたガラスに押し付けられた手形
短歌：シーグラスが無害な丸みを帯びるまでに傷つけてきた魚らのこと 背景：ガラス瓶に入ったシーグラスのコレクション
短歌：週五回鉄路の上を往復し溶けていく我バターのごとく 背景：青空をバックに聳えるオフィスビル
短歌：保湿すべきパーツが年々増えていく爪もかかとも心の襞も 背景：浴槽の写真
短歌：花筏浮かべたシャツの水面を銀の舳先でアイロンはゆく 背景：国立国会図書館所蔵『図案百種』より、暗い背景色に小花柄が浮かんだ布地デザイン

単語で短歌・フリー素材で短歌


単語で短歌　4月5日「穴」
秘められたその口元が知りたくて穴が開くほどマスクを見つめる

単語で短歌　4月9日「交差点」
出会い頭にボーイミーツガール人生の交差点にも信号が要る

単語で短歌　4月14日「貝」
貝殻がボタンで星が銀河なら言葉でできているのが私


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