見出し画像

短歌 2023年12月

ふわふわと仮設廊下を渡りつつ私は「外国人」になりゆく

旅人に大雨降らすこの空は「泣き顔も見て」と言ってるようで

重くってぬくい湯たんぽ胸に抱きオーストラリアの野原を跳ねたい

自動車の流れる川の両岸でみな「通りゃんせ」の開演を待つ

日めくりも残り少なくなりにけりシュトーレンもあと三センチだけ

今日はどこもチキンばっかり売っているポークとビーフの身代わりとして


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?