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短歌 2023年9月

二割引きスイカの赤が夕焼けを引き止めている九月の十日

真夜中に目を覚ましてもスマホの画面見るまで時刻は確定しない

(実家にて)
高校のクラスTシャツ着て寝るが背中の奴らは夢でも会わない

丸三日寝ぼけた頭を出迎える悪魔の数の迷惑メール

サラリーマン電車の座席で四股を踏み上司を投げに出勤するのか

ダイヤモンド空から降って傘のうえバチを叩いて水鏡になる

あの夏に出会い別れた黒猫の幻と行く落ち葉の道を

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