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大人へ絵本memo ~たっぷりしているかな~

だぶだぶでも

タプタプでもない。


たっぷり。


それがいいな。


幼い子に


望みを託す

或いは要求するんじゃなくて


今たっぷりだよなあってかみしめる瞬間を作る事って。・・



パプーリとフェデリコ三部作

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『パプーリとフェデリコ』
 1.森にくらして
ガブリエル バンサン (著)
今江 祥智 (訳) 中井 珠子 (訳)
1996年 BL出版

本でも書いて森で気ままに暮らそうと思っていた老人が預ることになった、フェデリコと言う名の少年。彼を見ていると筆が進み、そこに書いた言葉は「生きたいところで生きる。
いっしょにいたい人と生きる。
したいことをする」

「おれが、そんなこと言った?」
フェデリコは聞いた。
「言ったとも」

フェデリコの口ではなくて、全身がそう言っているのをパプーリは感じた。少しずつ自分の事を話してくれるようになるフェデリコは、パプーリにとってなくてはならない存在になる。



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『パプーリとフェデリコ』
 2.海べで

海で悪ふざけをして危ない目に遭うフェデリコを
はじめて叱るパプーリ。

その後、砂浜で笛を吹くパプーリの周りを踊るフェデリコ。

夕方、疲れて眠るフェデリコの寝顔を安心して眺めながら
パプーリは言う。

「いったいどんな目にあってきたんだ?わしなんかといてそんなにうれしいだなんて」



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『パプーリとフェデリコ』
 3.でっかい木

フェデリコが愛した樫の木が嵐で倒れてしまう。
その切なさ。悲しみを感じるフェデリコにパプーリは
「木をみんな植えよう」と言う。

「わずかなもので生きること。
わずかなものしかもたなくても
たっぷりと生きること・・・」

パプーリがそう言うとフェデリコは

「おれたち

たっぷりと生きてるよ・・

・・なあ」

と言う。


2人は決める。

国中を木でいっぱいにすると。

たとえそれがいったいどうしてそうなったかは

だれにもわからないだろうけど。


内容をほとんど書いてしましましたが・・・


これは絵本なので
バンサンの
絵と
間と
空間と
二人の視線が織り成す
見えない会話があっての物語です。

ですので私は

何も伝えていないに等しい。

3冊を手に取って感じてください☺




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