大人へ絵本memo ~あなたのおうちはどこですか♪~
ひょっこり顔を出されると
あ~
あなたのおうちなのね
と
見て見ぬふりをしています。
ずっといて欲しいから。
『 あなただけの ちいさないえ 』
ベアトリス・シェンク・ド・レーニエ 文 アイリーン・ハース 絵
1954年原作 童話館出版
話しかけようと思って誰かを見たときに
何かがその人を包んでいたら
見て見ぬふりが良い。
邪魔をしてはいけないね。
わかっていても
ついやってしまうことがある。
だから言葉を読んで
改めて
そのことを想う。
そうすることが大切かなって。
家族
兄弟姉妹
同士
恋人
この本を身近に置いて
距離の取り方を共有したい。
同じように
居場所が出てくる絵本
『フランシスのいえで』
ラッセル・ホーバン(作)
リリアン・ホーバン(画) 絵松岡享子(訳)
1971年 好学社
自分がいないときの
おうちの人の会話が偶然聞こえちゃって
それがどんなに愛情に溢れているかで
よろめきたった記憶があるかしら。
わざとらしくてもきっといい。
そういうことをするのが
子どもの気持ちを包む魔法だと
フランシスのお父さんは伝えてくれる。
私は小学校四年生くらいまで押し入れの住人でした。あの場所に懐中電灯を持ち込んでいた人は少なくないでしょう。お菓子を貯めていても、ガラクタをいくら詰め込んでも、母から覗かれたり注意されたことがありませんでした。だから安心して押し入れの中に入っていれたのかな。
出てきなさいと
言わないことが
どんなに大変なことか
今になるとわかります。
でもでも
もしかしたら
私が押し入れにいることを
本当に気がついていなかったのかしら。
それはそれでちょっと問題。
と思うほどです。