見出し画像

作り話7

山がところどころ桜色になる

「会いたかったよ…」
可憐に咲く桜の願い
美しき桜の誓い
届かなくとも
目に映るその景色は誓いの山に

柔らかな花弁は懐かしい記憶

桜色の振りそそぐ中に
そこはある
長い領巾を回し舞う
静かな山で
ただ1人のためだけの舞を
「もう、ここでなら誰も傷つけまい」
「そして、ここで待つ」
それを
‘’桜待ちて 君恋し‘’というのだろう
見上げれば
雨上がりの春の空
共に舞うその時を待つ

踊るような剣はそう話す

ここまで読んで下さり、
ありがとうございます𓂃 𓈒𓏸❁⃘

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?