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こころと手

この手に乗る小さな手
この手を握る包むような手
この手を握る小さくなりゆく手

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こころが響くことをいつも伝えてくる
雨に触れては濡れながら伝いゆく
雪に触れては冷たさと懐かしさを
日の光に触れては温かさを
月を触れたいと手を伸ばす
舞う花びらに触れては微笑みを
若葉に触れては活きることを
舞い降りる紅葉に触れては儚さを
冬の枝に触れては芽吹を待つ愛おしさを

芽吹を待つ枝は柔らかく母の優しさを
芽吹を待つ幹は硬く父の雄々しさを

手は知っている
目は知っている
こころが響くことを

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