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【日記】空のレタスチャーハン草子

 こんにちは。タイトルの「空」は「くう」と読みます。よろしくお願いします。

 昨日、レタスチャーハンを久しぶりに食べた。その時に強く思ったことがある。


レタス要らなくない?

 いや、いいよ?別にレタスチャーハンの存在も生誕も否定しないし、全開口笑(レタスチャーハンの発祥と言われている金沢の中国料理屋)が何を思ってチャーハンにレタスを入れたかは分からないけど、多くの人に知られてるってことはかなり流行ったんでしょうね。

 でも、それなら途中で気づいて欲しかったな。
「レタスチャーハンは別に言うほどでも無い」ってことに。

 あ、勘違いされると困るんで一応言っておくと、「レタス要らなくない?」っていうのは「レタスチャーハンよりレタスチャーハンレタス抜きのが美味い」って意味じゃなくてそもそも「『チャーハンにレタスを入れる』という愚行をやめようよ」って意味です。

 レタスチャーハン否定派の僕がまず言いたいのは、「油の大海原であるチャーハンの中にあるレタスは、ひまわり畑に鎮座している"鉄の処女(アイアンメイデン)"にも等しい存在である」ということ。
 それがレタスチャーハンの場合は複数入ってるんだから、その異質さは言うまでもない。

 パラパラの中に潜むそこそこの大きさのシャキシャキな物体は、レタスの持つ野菜本来の青さ、風味とともにチャーハンの旨味を侵食し、阻害する。

 俺は、そんなレタスチャーハンを食べているとなんだか説教されている気分になる。やれ野菜を摂らないと栄養が偏るだとか、やれ腸内環境を整えるだとか、そんな御託が聞きたくて俺はチャーハン食ってるわけじゃないのよ。

 栄養面とか腸内環境気にしてるやつがチャーハンにレタス入れて「バランス」とか(笑)。新しいお笑いか何か?そんな心持ちの奴がチャーハンを食うな。
これを読んでるお前らはこう思わないかも知れないけど、少なくとも俺はそれを「逃げ」だと思ってる。

 そういう逃げの姿勢でチャーハンと向き合うなんて僕にはできない。チャーハンって守勢の料理じゃなくて攻勢の料理だから。
そう考えると、チャーハン食う時に考えを巡らせるような対応者風情にはお似合いの料理だな、レタスチャーハン。

 結局なにが言いたいかと言うと、上述した通り「レタスチャーハンは別に言うほどでも無い」ということ。怪獣8号や地獄楽、神のまにまにと同じ。良いものなのかも知れないけど、まぁ、別に言うほどでも無いのよ。

 レタスチャーハンを享受している奴らはそれで良いのか?チャーハンと真っ直ぐに向き合わず無駄に頭の回路を回して知恵熱だして満足してるんじゃないのか?

 思い出せ。牙のあった頃の自分を。

 空っぽにはなるな


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