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横浜に初雪が降った2019冬

 横浜に今シーズン初の雪が降った。死ぬほど寒い。

 毎年雪が降るたびに、数年前に関東が大雪に見舞われたシーズンがあったのを思い出す。数年前……5、6年前のことなんですけども、あの夜はほんとに冷えた。場所によっては横浜でも1mくらい積もったのでは?(個人の感覚です)
 わたしはその頃実家に住んでいて、弟がちょうど大学受験に出かけていたんだけど、試験終了時間はとっくに過ぎて試験会場から自宅までのアクセスが次々死んで地面は見えなくなっていった。
 さすがにヤバいんちゃう? と思って連絡したら「〇時頃家に着く!」みたいな返信があったから「雪がやばいのでバスかタクれ」と返したのだが、「男なら自分の足を信じる」って返ってきて失笑した。
 まあ弟は無事に徒歩で帰ってきたし、翌日の雪かきでわたしが雪が積もっていたせいで深いところだとは知らずに足を踏み入れてズボッッッ! ってなって太ももを負傷した以外は、横浜なんてめったに雪積もらないし楽しかったんだ。

 あと思い出すのが、その大雪の翌々年の冬。また雪が降った。
 所用で市営地下鉄に乗ろうとしていたわたしは、駅ホームの電光掲示板に「Because of snow.」とだけ表示され電車が来ないという絶望を味わったわけだが、あまりにもあまりで、一周回って笑って写真を撮ったのもいい思い出だ。

 時は進み2019年12月。
 横浜に初雪が降っている(とっくに雨に変わったみたい)今、わたしは友達ともくりで通話しながら暖房の効いた部屋でぬくぬくしている。
 昨日友達との忘年会一発目だったわたしは、横浜駅近辺で飲んで(提供されたチーズフォンデュのアイテムがうさぎさんのごはんみたいだった)ビブレのスタバでジョイフルメドレーティーラテを飲みながら社会へのクダを巻き、日付が変わる頃に帰宅。
 家にはなんにも食べ物のストックがないことを存じ上げていたので、家路の途中でコンビニに寄って食料を調達することを忘れなかった。なけなしの理性がはたらいていた自分を褒めたい。
 昨晩の酔ったわたしの功績により、今日のわたしは家から一歩も出ないままあたたかいそうめんをすすることができている。カンパイ。
 横浜に降る雪は基本的に大粒で水っぽく、地面に触れればすぐに溶けるので積もりにくい。積もって2、3cm。
 でも個人的にはそういう雪のほうがいわゆる粉雪より情緒がある気がして好きだ。アスファルトにしみこんでいく、かたちにもなれないはかなさ。

 よくよくウェザーニュースを見たら今日横浜に降ったのは雪ではなくみぞれだった。
 気象庁の定義では初雪認定されるらしい。へえ。

 いや雪ではないじゃん。

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