キャスターはなぜ宮崎県西都市が本社なの?
こんにちは、株式会社キャスターで「CASTER BIZ」シリーズの事業側の責任者として、取締役COOをしています森岡です。
今回は、【キャスターがなぜ宮崎県西都市に本社があるのか?】についてお伝えしたいと思います。
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「リモートワークを当たり前に」をミッションにしている弊社はフルリモートワークOKとなっており、場所や移動時間にとらわれない働き方を推進している。
そんなキャスターの本社は、宮崎県西都市。
1.なぜ本社を地方に移設したのか?
2.なぜ宮崎県西都市という場所を選んだのか?
この2点をメインにお伝えしたいと思います。
ずっと渋谷が本社だった
マンションの一室で創業した弊社。
私が入社した時は、ヒカリエを通り抜けた宮益坂上のマンションの一室を本社としていた。
2016年当初は社員が全国でまだ2〜30名ほどで、本社機能も渋谷に置いていた。
東京近郊在住のメンバーが多く、通勤義務はないものの、毎日数名が集まって地方メンバーとオンラインMTGをして業務を進めていた。
その後、2017年に道玄坂上の30坪ほどのオフィスに移転、そこで本社機能を持っていた。
フルリモートワークの企業なので、本社機能が機能しなかった
2017年も後半になると、スタッフは全国で100名を増えて本社機能は業務が増えていく一方で、本社に人が来ない。なんせキャスターは、フルリモートワークだから。
当時、世間はまだまだ出社型。契約書などの郵便物が日々蓄積していく。宅急便の不在通知も少なくない。
また、キャスターはリモートワーカーを自社雇用しているため、新入社員への保険証や貸与PCなどの発送業務などがあった。これが止まると、キャスター全体の業務が止まってしまう。
渋谷への完全通勤の総務採用も検討した。
だが、フルリモートワークOKの会社に、満員電車に乗って毎日通勤してくれるスタッフの採用は困難を極めた。通勤条件で採用しても、「リモートワークがいい」と希望があれば、あっさり「良いよ」と言ってしまうのがキャスターのカルチャーだ、というのもある。
2017年11月、宮崎県西都市に事業所を設置
フルリモートワークの会社のデメリットを解消するために、キャスターは宮崎県西都市の神楽酒造工場内の遊休スペースを借り、そこに新拠点を設立。
景色抜群の70坪もの広々としたオフィスを作ることができた。
当時のオフィスの様子はこちら:
なぜ宮崎市ではなく、西都市に設立?
東京の企業が地方に進出してオフィスを作るというのは、採用の点から、今や当たり前の手段になっている。
その波もあり、(また、宮崎市はサーフィンが有名でリアルのいい波なのもあり)宮崎市中心地はIT企業で溢れかえっていた。
代表的な企業だと、DELL、GMOグループ、トランスコスモスは、数百人規模で宮崎で雇用を生んでいる。
数百人のIT企業が一箇所に集まると何が起こるかと言うと、朝、夕の交通渋滞と、駐車場確保問題。
フルリモートワークの弊社が、地方とはいえ、地方都市にオフィスを設立するメリットを感じなかった。
また、私が宮崎移住6年が経過しており、土地勘があったので、西都に設立した際のメリットが、キャスターのニーズに合致している!とすぐにイメージが湧いたのが大きかった。
【西都市にオフィスを設立するメリット】
・宮崎市と隣接していて、宮崎市・児湯地域の採用が見込める
・無料で広大な駐車場が隣接していて、ドアtoドアで通勤ができる
・オフィスの坪単価が宮崎市の1/4なので、同じ金額で4倍のサイズのオフィスが作れる
・助成金が都市部より手厚いのでより働きやすいオフィス設計ができる
・高速のインターがあり、空港からのアクセスが良い
・IT企業が進出しておらず、IT企業第一号として進出できる
「西都なら、いける!」
西都市は、キャスターにとってこの上ない魅力的な土地だったのである。
宮崎での採用・チームビルドには自信があった
ここで疑問が出てくると思う。
フルリモートワークの会社で地方とはいえ通勤のスタッフが採用できるのか?
前職イー・ガーディアンで1000人以上面接し、500人以上採用してきた私は宮崎の土地勘に加え、宮崎での採用市場を完全に把握していた。
・宮崎は、事務職の希望者が圧倒的多数に対し、求人が圧倒的に少ない
言い換えると、事務職は採用がしやすく、定着しやすい、ということ。
さらにキャスターは全国統一給与で、最低時給は東京の時給を採用している。
2020年12月25日付けのハローワークの発表数字は以下である。
https://www.hwiroha.com/syokugyoubetsu_yuukou_kyuujinn_bairitsu.html
一般事務は求職者の人気が高く、宮崎では有効求人倍率ワースト3位。その一般事務求人が全国統一給与で募集するのだから、数字から成功パターンだと見ていた。
狙い通り、オフィス開設から多くの応募をいただき、本社業務3名でスタートを切れた。
メンバーは増え続け、今では7名(※1名育休中)になった。
宮崎県内のリモートワーカーも50名まで増やすことができた。
通勤メンバーは、「全国のリモートワーカーを支えるチームでありたい」をいうミッションで、本社機能が機能しない問題を解決してくれているのである。
2019年本社登記を移転。登記上も西都が本社に。
本社機能を西都に移してから、ますます渋谷の本社に人が来なくなった。
出張で東京に行っても、丸一日誰とも会わない、なんてことも。(もちろん2019年のコロナ前)
そこで、渋谷のオフィスを解約し、本社がWework(シェアオフィス)に移ることに。
しかし、「リモートワークを当たり前にするのに東京に本社はいらない」という中川さんの一声で、あっさり本社を西都に移したのである。
地方オフィスに悩んでいる方へ
このコロナ禍でも、なぜ東京はまだ満員電車なんだろう。
なぜ「会わないと」仕事ができないと思うんだろう。
まぜ都心部で採用活動をするんだろう。
西都オフィスでのオフライン対応チームは、離職者0名で、業務が止まったことがない。
700名以上のリモートワーカーを、西都で支え続けてくれてるのだ。
地方オフィスで、人材不足の問題を解決してみてはどうでしょうか。地方を知れたり、仲間ができたりして、経営や自身の価値観もより近未来に変わっていくかもしれない。
悩んでいる方、いらっしゃればぜひ西都市のキャスターに見学に来てください。
今は緊急事態宣言下ですので、桜のきれいな春の時期にお待ちしています。