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金言927:試合観戦・応援

勤め人の頃、15年お世話になった同族会社では2種目で4チームをグループ企業が運営していました。大相撲の同部屋対決みたいな決勝戦も何回かありました。早目に仕事を切り上げてナイトゲームの応援も行きました。自社チームの応援は強制力がありましたが無給です。交通費の支給も無しです、おおらかな時代でした。もちろん不平不満はありません。オーナーの意向を忖度して社業に励むのが鉄則ですから、嫌なら会社をやめればいい、それだけのことです。年功序列で、忠義は報われ永年勤続による昇給昇進は約束されていました。そういう社風ですが、スポーツチームは負ければ監督は交替、勝てない選手は戦力外という常識は例外なく実行されましたので、これが一般従業員の行動規範に影響を及ぼしていたはずです。
応援席では、幹部社員が率先してパフォーマンスの悪い選手に罵声を飛ばします。当時は理解できませんでしたが、勝負の世界は2番ではダメなので、敗戦に対して幹部社員は非寛容です。いかに負けるかとかいう美学は従業員にはありません。オーナーなら次があるので次に繋げるための負け方があるのでしょうが、勤め人は大きく負けたら終いです。社命の結果が負け、これは社命が間違っていたのではなく、社命で結果をだせなかった従業員の力不足が責められます。

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