金言603:スポーツ車を運転する達成感
自動車を高速で走らせているとき、ギアをニュートラルにすると車は慣性の法則でしばらく走り続けます、ギアを入れたままアクセルを緩めるとエンジンブレーキがかかりはじめ、ニュートラルに比べるとかなり早く減速していきます。ハイブリッドカーの登場で、このエンジンブレーキが発生するエネルギーは回生ブレーキになり新たな動力源になりました。
バブル全盛期のころ、フルサイズのアメ車に乗っていました。東京大阪を往復するのに、満タンで出発しても途中で2回給油が必要な燃費の悪い車で、アクセルを一回吹かすとマフラーからコインが転がり出ていくといわれていました。
高速道路で化石燃料の消費を少なくする方法は、下り坂や平らな区間でスピードを上げ、スピードが乗ったらギアをニュートラルにして慣性の法則を使うことでした。もともと車体が重いので、走り出したらすぐにはとまりません、燃費向上の有効な手口と思っていました。
今ではPCのウルトラブックのように薄く軽量でバッテリが長持ちするエネルギー消費効率のよいものが、乗用車に求められています。PCと違うのは、サンデードライバーにはレンタカーのほうが安上がりで快適だということです。
若者が車を保有しなくなったのに団塊世代はいまだに車に愛着をもっています。若い頃手が届かなかったスカGのパワーを超えるスポーツカーが市場にたくさんありそうです。でも、残念ながら、今ではそういう車を操縦するための気力と運動能力が経年劣化して、1Lクラスで、スカGのような緊張感を味わっています。
マイカー時代に非常に無理してスカGを手にした若者のドライブの感動と、50年経過した後余裕で手にしたスポーツ車を運転する達成感、どちらを選びますか。自分としては、両方選びたいですが、リスク優先すれば50年後は車離れです。
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