ため息73:たまごを温める
ある営業部内インキュベータの話。
この人は、成約する見込みが高い案件については、顧客満足度の高い営業サポートをするのですが、見込みの薄い案件は、後輩にまる投げしてしまいます。
営業のノルマをもたず説明要員に徹します。営業会議で定番メッセージは、「たまごを温める」でした。問い合わせのあった案件を新鮮なうちにフォローして、孵化しそうになるまで面倒を見て、クロージングはノルマを持っている社員に任せるという立場です。
インキュベーターは、ベンチャー企業を孵化させて成功報酬をとらなければいけません。この人は案件受注による成功報酬をとるのではなく、コストセンターの人件費から収入を確保するというスタンスでした。
いただいたサポートはこれからやってくる未知のウイルス感染対策、首都直下型大地震の有事対策費用に充当します。