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ため息63:某ソフトウェア会社の宣伝制作物の話

IT企業でも、事業計画書の作成はアナログのようです。高度情報処理技術者集団の会社でも平面の印刷物にはオールドエコノミーの暗黙知が必要です。

しかしながら、ITバブルの最中、情報システムの再構築による経営革新をしなければ生き残れないと念仏を唱える経営幹部たちは、自社の事業計画書や会社案内などの印刷物が、素人集団で作成されていることに気が付いていませんでした。たとえ知っていたとしてもその是正処置の優先順位は意外に低いものでした。

素人というのは、デザインだけでなく、制作物の納期短縮とコスト削減の努力の仕方を知らない、おまけに関心がないということです。昼間居眠りをしていて、夜遊んでくれる友人が職場にしかいないので、毎晩おそくまで会社に残っている年少組の成果物なのです。これを、先輩システムズエンジニアが承認し成果物となっていました。そんな組織でも分厚い目論見書を作成してIPOにアプローチ、売上利益を拡大して見事上場となりました。アナログ制作物のコストは微々たるものでした。

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