金言99:期待してはいけない、信頼はしたい

ITベンチャーの経営者の金言

起業家の基本的なスタンスは「全て自己責任」。
「コロナ禍だから」「電車が途中で止まったから」「取引先が急に方針を変えたから」といった言い訳をしてはいけません。コロナ感染拡大したから売上が減ったとか、電車がダイヤどおりに動かなかったから重要な商談をのがしてしまったとか、取引先が方針を変えたから経営が立ち行かなくなったとか言い訳しても意味がありません。全ては自分の見通しの悪さであり、自分の責任であります。言い訳したところでどうなるものでもありません。「自分が期待したから裏切られたのであり、自分が相手に期待しなければ裏切られることはなかった」ということです。「裏切られた」と感じたときに、相手に文句を言う前に「私が勝手に期待したことではなかっただろうか」と考えます。

ベンチャーキャピタルにも期待しません。
ベンチャーキャピタルを回って資金を期待しましたが、途中でやめました。自分のビジネスプランを誰かが理解してくれると期待し、自分のプレゼンテーション能力にも期待し、事業計画にも期待しました。一巡して、自己資本だけで創業する方針に切り替えました。自分でできることをやる分には誰かに依存するわけではないので、やり方が間違っていなければ、成功する確率がぐっと上がるはずです。

あなたを信頼しています。
「人に期待しない」というと、「それでは冷たいのではないか?」といわれるかもしれません。そんなときには「あなたを信頼しています」と応えます。信頼に値する人であれば、相手が何をしようとも腹を立てないことにしています。たとえ信頼しているメンバーが大きな失敗をしたとしても、それは大事なことを任せた自分の責任であると自覚しなければいけないと自分に言い聞かせます。

組織が大きくなれば必ず信頼できる仲間に任せなければならないことがたくさん出てきます。信頼できる人間をまわりに集め、どんどん仕事と権限を与えていかなければ組織は拡大できません。勝手に期待するのも、相手にとってはいい迷惑となるので、人に期待することなく、相手の特性を見極めたうえで付き合うことが大切です。

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