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Call to Mind

Monday, 9PM

最近、月9ドラマを見ている。
「ミステリと言う勿れ」というタイトルだ。
漫画が原作の作品とのことだが、それはまったく知らなかった。

なぜ見始めたかというと、1回目の放送の日にたまたまテレビで同じチャンネルの直前の番組を見ていて、ぼーっとしていたらこれが始まって、そのまま見続けていたら、なかなかおもしろかったからだ。

もともと事前にチェックをしていたわけでもないし、特に関心も無かった。
なんなら、直前の番組を見たのもたまたまだとしか言えない。
こたつが無かったらすぐに自分の部屋に戻っていたと思うので、冬でなかったら多分見ていないだろうなとも思った。

ありがたいことに、今は最新話をネットでリーガルに無料で見られるので、毎週時間を覚えていなくてもいいので助かっているのだが、見るタイミングが「次の話が始まるから見なきゃ」になっている。

やっぱり決まった時間に見たほうが何かと良いのかもしれないが、今のところはしていない。
なんて怠惰なやつなんだ。


Passivity

日ごろドラマを見ることはあまりない。
というよりも、ほとんどない。
漫画でもアニメでも映画でも、そのあたりのものはなんでもそうなのだが、嫌いなのではない。どちらかと言えば好きだ。

ただ、新しい作品や触れたことのない作品を積極的に探すことがないので、読んだり見たりしたことがある作品がほとんど増えない。

ごくごくたまに、これいいよと薦められたこともある気がするが、今度見ようと思って買ったりレンタルで借りに行くのを後回しにして、結局そのままというパターンがほとんどだ。

そういう意味でも、僕が見たことのあるドラマはかなり限られている。
今回見ているドラマが「月9」ということで、過去のリストを見てみたが、
結構見た気がするなと思うものを数えてもたったの「2つ」で、あとは全く見たことが無いか一瞬だけとかそのレベルだ。

その2つも、たまたま見た再放送が面白かったから続きも見ただけなので、昔から変わっていないなと思った。


Time

Pink Floyd というバンドの「Time」という曲がある。
若いうちはそう思えないだろうが、無駄な時間を過ごすんじゃないぞ、とかそういう感じの意味合いの歌詞の、非常に有名な曲だ。

初めて聴いたのが大学生の頃なので、もうずいぶん時間が経っている。
当時ですら「本当だ、これは自分のために書かれたような曲だ」などと思っていたものだが、今になってまさにそういう状態になっているなと、本当に身にしみて感じる。

昔から変わっていないのだ。
やはりというかなんというか、残念なことに本当に凡人以下なので、自分で経験しないとダメなタイプの人間なのだ。

聴くたびに次こそは、と思ってはまた戻る。
思えば、小さい頃からそういう性分だった。

でも、その次というやつは過去によって規定されるわけではないんだから。信じてやるしかない。


Fly

冒頭のドラマの中で、ここ何話か「自省録」というまた非常に有名な本が話に関係して出てくる。
無論、何の理由も無く出てくるはずがないことは理解していたが、あまり真剣にはこの本のことを捉えてはいなかった。

昨日見た話の最後に、その自省録の一節が流れた。

何故だかわからないが、とても胸に突き刺さった。

この手の話は、これに限らず他にもある。
少年老い易く学成り難しだとか、memento mori だとかも似たような意味で使われたりする。
ジョブズのスピーチでも何でも、みんな言っている。

当然、初めて触れた考え方でも、何でもないのだが――そのときは、時間の管理人にでも語りかけられているような気がした。


昨日この一節を聞くことになったのは、普通に考えれば偶然だ。
偶然でしかないのだが、そのタイミングがまるで今この瞬間のために仕組まれていたかのように思えて、より重く感じた。

ここ二週間ぐらいの間、気持ちだったり状態の変化を経験していた。
はっきりと特定出来る要因に心あたりがあるわけではないが、今ここでそういうことのいくつかが起きているということに、少し感謝したくなった。

あんまり見えない力みたいなのものがあるなんて思い込む必要も特に無いのだが、そう思いたいのが人間なんだろう。
とはいえ、そういうことが無限に続くなんてことは決して無い。

いきなり何でも出来るようになったりはしない。
今まで出来ていなかったんだから、今日から出来るほうがおかしい。
まあ、そうやって開き直るのは簡単なのだが。

飛べるかどうかは、実際に飛んでみるまで分からない。
それに仮に飛べたとしても、一度飛んで終わりでもない。
多分ばかみたいに落ちるだろう。

それでも、飛び続けるしかない。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございます。