見出し画像

ボストン・グローブがイマネ・ケリフ選手を「トランスジェンダー」と誤報したことを謝罪。「元男性」などのデマを助長

アメリカのメディア「ボストン・グローブ(The Boston Globe)」は、2024年のパリ・オリンピックに出場したアルジェリアのイマネ・ケリフ(イマネ・ヘリフ)選手に対する報道記事にて、彼女を「トランスジェンダー」であると伝えており、大きく批判されていました。

実際、イマネ・ケリフ氏は、生まれながらに女性であり、ずっと女性として生きてきました。

そんな中、ボストン・グローブは2024年8月3日に謝罪・訂正の発表を行いました。以下のような内容です。

紙面スポーツ欄の記事の見出しに重大な誤りがありました。アルジェリアのボクサー、イマネ・ケリフ選手が彼女をトランスジェンダーと誤って表現したというものです。彼女はトランスジェンダーではありません。さらに、この誤りを最初に訂正した際に、彼女が女性として生まれたことを記載していませんでした。私たちはこの誤りの重大さを認識し、印刷版グローブ紙の電子版である電子版で訂正しました。この編集上の過失は遺憾かつ容認できないものであり、ケリフ選手、AP通信記者のグレッグ・ビーチャム氏、そして読者の皆様にお詫び申し上げます。

Editor’s note

この謝罪・訂正に対して、「この訂正を新聞に掲載して、紙媒体の読者にも見てもらえるようにしてください。被害を回復するには遅すぎますが、少なくとも同じ読者が正確な情報にアクセスできるようにしてください」といったコメントが寄せられています。「スタッフの誰かが、完全に間違っていて非常に有害な見出しを誰かに変更することを決めた理由について、もっと詳しく説明する必要があります」など、さらなる説明の要求を求める声もあります。

今回の甚大な誤報や誹謗中傷について、被害者となったイマネ・ケリフ氏は訴訟を起こす可能性も指摘されており、デマを流した人たちの責任が今後問われていくことになると思われます。

参考となるウェブサイト


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?