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「女性スペースを守る会」、「悪質トランス差別団体」と指摘されて慰謝料を求めるも棄却される

「女性スペースを守る会」が、Twitter(現在は「X」)で「悪質トランス差別団体」と指摘され名誉を傷つけられたとして、大学講師の男性に慰謝料55万円の支払いなどを求めた訴訟で、横浜地裁(小西洋裁判長)は2024年7月12日、請求を棄却しました。

判決はSNSでの投稿の主目的を、差別への反対表明を通じて「公益を図ることにあった」と認め、表現も「意見ないし論評の域を逸脱するものとはいえない」としました。団体側は控訴する意向を示しました。

訴訟を起こされた男性側は、団体が設立趣意書で「女性トイレが身体男性に開かれれば、性暴力被害や盗撮被害が増える」などの見解を示したことを踏まえ「性的少数者の集団を犯罪予備軍のように扱い、社会の不安をあおり立てることは差別だ」などと反論していました。

「女性スペースを守る会」は女性スペースからトランスジェンダー女性を排除するために活動している団体であり、「性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律‎」における性別変更要件の違憲裁判でも、反対運動を展開していました。「女性スペースを守る会」と同様の主張を展開する組織は世界中に存在し、多くは「反トランスジェンダー」と認識されており、中には「ヘイトグループ」に指定された組織も存在します。

出典:東京新聞


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