戸籍・性別変更・手術なし…これで日本の男女の秩序ある社会が滅ぶ？ そんなことを考える前にまず見るべき情報源がある
性同一性障害（現在は「性別不合」という名称に変わっている）と診断され、手術を受けずに戸籍上の性別を男性から女性に変更するよう申し立てた当事者に対し、広島高等裁判所は変更を認める決定を出しました。これまで戸籍上の性別を変更するには外観を似せるための手術が必要だとされていましたが、裁判所は「手術が常に必要ならば憲法違反の疑いがある」と指摘しました。
これに対して、反トランスジェンダー団体として知られている「女性スペースを守る会」は「男性器がある限りは女性スペースの利用はできないとする法律を作る」ことを訴えて、抗議しています。
なお、上記の裁判の判断は、女性スペースの利用の在り方を今までと変えるものではありません。
トランスジェンダーをめぐる性別変更に関しては、インターネット上で多くの事実に基づかない情報が飛び交っており、差別もたくさん扇動されています。
インターネットを眺めても適切な情報にアクセスできないことも多いので、まずは冷静になって、専門家の執筆した『トランスジェンダーと性別変更』（岩波書店）のような専門書を手にとることが推奨されます。
出典：NHK
参考となるウェブサイト
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？