14. 頭の中だけと繋がる言語
彷徨える言語、概念で出来た言語、現実を失った言語、実態の無い言語、亡霊のような言語、もしくは過去からの呪縛。色々な言い方ができるが、これまでの流れから、頭の中だけと繋がる言語、と名付けておきたい。実生活と関わりのないまま(実生活では別の言語を使用しているのに)、人の頭の中の、概念の部分とのみ繋がって存在する言語。
言語・文化がそうであるように、神話伝承の類は、それが生まれた土地で生き抜くための知恵を、その地に暮らす先人たちが長い、長い時間をかけて集約したものなのだと考えてい