見出し画像

夕方から沼津に行って子どもたちの釣っためちゃくちゃ美味しいお魚を食べた話。

沼津に行くのは決まって居たけれど。急遽子供たちは前入りして船釣りするとかなんとか。私はなんとか仕事終えて沼津へ。
いつもと違う駅まで歩いて、自由が丘で乗り換えて新横浜から新幹線。
もう、何もしなくて大丈夫だよって、言われたい。草臥れている。

くたびれた夕方の光。



電車でカムイ・ユーカラを読んでる。どれもイソップ物語みたいで、でも自然や動物の神様それぞれに親しみと慈しみと敬いがあって
わたしの根っこを改めて紐解いている気持ち。読んでいてとても好き。
クマの神様の友達の、年に一度南の国から来る龍の神様、というのがとても素敵な存在だった。
クマは強情で、助言を聞かずに彷徨える魂になってしまうんだけどね。

「天上界の神々は、人間の社会は、常に平和で健康でなければならないと考えられ、平和のためにたいせつなものとして、ことばを人間にさずけられました。ことばは、人間社会の最高の宝物で、これ以上の宝物は、天上界にも地上界にもない、それはたいせつなものなのです。
どんなに仲のいいふたりでも、話し合いが不十分なときは、ふたりの理解が不足して、感情のままに口論したり、けんかをしたりするでしょう。それは、コタンや国同士にもいえるのです。人びとの殺しあい、そして戦争……。
(中略)
ただ、人間にさずけられた宝物であることばを、たいせつに使うことです。神々の社会では、平和のための話し合い、平和のための談判を、チャランケというのです」

カムイ・ユーカラ後半にあるアイヌ・ラッ・クル伝 より
この前見た シサムを思い出した。ことばとは。

今日夫と子どもたちはマダイと、ソウダガツオと、アジを釣ったみたい。晩御飯は魚を料理してくれるところに行きますとのことなので、そこに合流するようにする。船釣りなんてとっても贅沢で、でも彼らの夢でもあり(さかなクンの影響ですね)海釣りもずっとしたい!と叫んでいたから、良かったなぁ。ありがたいなぁ。


横浜で降りて新横浜に行くのに迷う。菊名から乗り換えたほうが楽だったのか?いまいちわからないまま。

新幹線の自由席、思ったよりもこんでいたけれど、なんとか座る。次は小田原〜と、アナウンス。

小田原なのに海が見えない。海がまだ見えていないのか、夜に沈んでしまったかもわからない。
夫からLINE、どうやら釣ったところのそばでコース料理にしてもらえるからホテル集合にして行こうという。だいぶねむたい。

根府川も行きたい、知床も阿蘇も、観たい映画も読みたい本も
全部砂になってさらさらと風に攫われてしまうような感覚。時が経つのが早すぎる。

ぴょこん。



函南 かんなみ 読めなかった駅名。
次は沼津、じゃなかったまだ三島。あぶない。
今度こそ沼津。数ヶ月ぶりね。

久しぶり?でもない。

三人ともとっても楽しかったみたいでよかった。
びっくりしたことに沼津駅から同じ沼津でも一時間ちょっと行ったところ。
駅前のホテルで待ち合わせて、車で向かう。ひたすら海岸線を行き、今度は真っ暗なすんごい山道でちょっと酔う。アナグマがもそもそとなにか木の実を道脇で食べていた。

沼津駅前。


とてもたくさん釣れたらしく、お店に着いたら大将が捌いたお魚を見せてくれた。すごい。すごい。
どれもキラキラして、さっきまで海で泳いでいた生き物。これから私の胃袋に入り、栄養になるいのち。

真鯛が立派でびっくりした。
綺麗に捌いてくださっている


お任せのコースということで心配していたけれど、お店には若い人も常連さんのおじさまたちも外国人のカップルやその赤ちゃんもわいわいしていて、にぎやか

一品め、アジは生のまま塩でしめてオリーブオイルで、醤油を少しつけて食べる。衝撃的な美味しさで普段魚の刺身を食べない子どもたちがパクパク食べていた。





次はアジとマダイの塩焼き。大きな真鯛の半身を塩焼きに、半身はお刺身にしてくれていた。どちらも焼きたてほこほこ。マダイは身離れも良くて、さすが鯛…と思った。これも子供達もおいしいおいしいと雛鳥のようにぴぃぴい言っては取ってくれとせがんでいた。

文句なしに美味しい鯛



アジの骨を揚げたのに、青リンゴを小さく角切りにしてアジの身を切ったのとごま油で和えてアジをつけたやつをのせて食べるのが出てきた。このお店何者、、てなる。

再現不可能料理

ここでたまらず早生みかんハイを頼む。いつぶりの美味しいお酒。一人で大いに酔っ払う。一杯で楽しくなれるなんてお得な身体になったもんだ。

あとはアンチョビのようにアジをのせたチーズたっぷりのピザ(娘は食べられず)アジのフライ、ソウダガツオは生の角切りを醤油づけにしてごま油と生玉ねぎで。

レバーっぽくて美味好き。


ソウダガツオは足が早いので、刺身は今日まで!ということで美味しくいただく。あとは醤油漬けにしてからのフライも美味しかった。

白ごはんと食べると体が斜めになる程美味しかった。美味しいものをたべると、くぅぅ〜ってなっちゃう。
・・・
帰りも同じ道を帰る。森は深く、海は眠って夜に沈む。『海って夜は黒いんだねぇ』と、寝ぼけながら後ろで娘が呟く。
駿河湾はぽこぽこと小山が海の上に浮いているように見えて、とても好きだ。今日の船釣りも全然揺れなかったみたい。

大好きだなー、また来たいなーと思っていた沼津。こんなにすぐに、しかも子どもたちも一緒に来られるとは思わなくて嬉しかった。

三人はすごくすごく楽しかったと興奮して今日の話を聞かせてくれた。うん、うん、よかったねぇと聴く。

うん、うん。
フラッシュ📸



お腹いっぱいになって、ようやくホテルについて、今お風呂に入っている。子どもたちはすやりと寝た。朝早くからたくさんたくさん、刺激たっぷりだったので、ゆっくり寝たら良いと思う。

漁港の岸壁にもたくさんのお魚がいたこと
ウツボが海を泳いだこと
ソウダガツオの手応え
アジのほうが意外に美味しいこと
ビギナーズラックの大きなマダイ
全部、彼らの血肉になるといいな、なるでしょうね。

私は夕方から沼津にエンヤコラとやってきて遠い〜と思ったけど美味しいご飯とお酒が飲めて大変満足でした。えへへ。
そろそろ洗って出て眠ります。おやすみなさい。

すべてx100viで撮りました(それ以外持っていかず)

補足:カメラはx100viのみ持って行きました。前にx100vを使っていたので操作感はほぼ変わらず。瞳にピントが合いやすくなってる〜!わーい!という感じでした。(動体については次の記事で)夜撮りましたが全く問題なかったです。

神だった。週一で通いたい。
お子さん連れにもおすすめです。美味しいよ。
夜スナップ①
夜スナップ②

いいなと思ったら応援しよう!

ミルメルモ。
よろしければサポートお願いいたします!いただいたサポートはフィルムと子どもたちとの旅に使わせていただきます。