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半分、けど感動はちゃんとそこにあるよ。

ハーフサイズフィルムカメラを使っている。去年中古で購入し、いろんなことがあって(巻き上げ不良とか、ミラーアップしたままになっちゃったとか)オーバーホールしてもらってからも恐る恐る使うというか、また壊してしまうんじゃないかと怖くてなかなか使えていなかった。だってオーバーホールまで含めるとかなりのお値段。

けれども、今年の春ごろ、フィルムが軒並み値上がりして、それだけでなく品切れが相次ぎました。そのときふと「今撮らなかったら、ずっと使わないかもしれない。1本のフィルムで2倍撮れるこのカメラなら、好きなように自由に撮れるかもしれない」と思ったのでした。そうして数ヶ月経ってからPENFTは私の日常にデビューしたのでした。

最初の頃は初めての機械式カメラ。露出オートではなく、巻き上げて、シャッタースピードを決めて、露出計をみて、絞りを合わせてシャッターを切る。縦構図だし、露出系をみるのに慣れなくて、真っ暗になったり、ファインダーがEMより暗く、油断するとピントが甘くなったり・・・

ハーフということは画質は半分。どんな写真ができるかなと思っていましたが、今日8本目の現像が終わってその写真を見たとき、半分でも、ちゃんと心が動いた瞬間は100パーセント焼き付けることができるのだと嬉しくなりました。
不調も多い機種ではありますが、姿形も含め好きなカメラです。
これからも、もっとこのカメラと仲良くなれるよう、大事にたくさん使っていきたいと思います。


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