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掃除は私を裏切らない。

掃除が好きだ。というと語弊がある。
誰かがピカピカにしてくれるならそれ以上のことはない。私はだらだらしていたい。
でも私は知っている。
「掃除は私を裏切らない」

そんなことを反芻しながら、水回りをゴシゴシと掃除した。ぬめついた排水溝も、よくわからない埃が溜まったトイレの隅も。トイレクイックルやスポンジ、使い古して裂いた布なんかを使いながら、洗剤を振りかけて力を入れて擦る。

体調が悪くなった時、もしくは家族で体調の悪い人が出た時、私はすっかりしょげてしまう。シャカリキに看病や料理をしても、無力さにトイレでため息をついたりする。他者と暮らすということは他力に影響を大いに受けるということなのだ。スケジュールは押し出し式で変更になる。それを甘んじて受け入れるしかない。そんなとき、ふと部屋の隅や、棚の上を見て埃がなく(あるいはそこまで積もっていなくて)ほっとする。元気だった時の私が掃除していたことに
「よくぞ、よくぞ掃除をしていてくれた、、、!!」と感謝する。

今はやらなくて大丈夫、一旦保留、とすればいいのに、汚ければどうしても気になってしまい、自分で掃除というタスクを増やして疲れにさらに疲れを上乗せしてしまう。(夫は掃除が全くできない、お風呂の洗い流すだけでぴかぴか⭐︎スプレーはやってくれる)油揚げじゃないんだから上乗せしてもなんも嬉しくないのに。そしてクサクサして周りに当たってしまうので、元気な時にはこまめに掃除をしている。

掃除は決して私を裏切らず、弱った自分を助けてくれる。
未来の自分を助けることなのだと思う。

というわけで、ようやく元気になったから、床をせっせと拭きました。
ざらりとした床がすっきりとして、窓の風を通してひと段落。
掃除は私を裏切らない。自分の手で暮らしを作ること、全然華やかじゃないし、映えもしないけれど、畑を耕すみたいなこと。わたしにとって大事なことを、大事にしていこうと思うのでした。


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