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移住してからの振り返り

狩猟をしてみたいと思って、情報をあさっているうちに田舎に住んだほうがいい考え、移住しようと考え出したのが4年前の年度末頃。

時間をかけるほど結局やらなくなると思って、それだけは絶対に嫌で思い立ってから1年以内に移住先を決めると決め、その年の末に地域おこし協力隊としての就職が決まるとともに移住先を決めた。
移住検討先は数カ所しか回らなかった。

移住先を探している頃ちょうど熊本で震災があり、テレビでは連日被災状況が取りざたされていて、物資不足でお金があっても物が手に入らない状況があり、自身の生活においても同じことが起こったときを想像すると、そのもろさに不安を覚えた。

そういったことや、せっかく移住をするのならこれまでとは違うことをやってみようという思いもあり、移住したら自身の力で生活できる分くらい(給料を頂くという形ではなく)稼いだり、自身の力で自然の恵みを手に入れたり、生活力を身につけたいと考えるようになった。

そんなこんなで移住してきたものの自分たちに何ができるのかと考え、民泊に行きついた。
特にスキルのない自分たちにできることは空き部屋を貸すくらい。ちょうど民泊新法の改正が取りざたされていて、町にも旅館は数件あるもののHPがなかったりネット予約ができるところが少なく、取りこぼしがあるのではと考えた。
立地的にも北見、釧路、帯広に挟まれた立地でどの圏域にも1.5hほどでアクセスでき、拠点としても悪くない。
そこで始めたのがGuestHouseぎまんち。移住して2年目の夏に開業した。

観光地でもないところで宿をやっても・・という声もあったものの、開業から今年で2年が経ち3年目へ。2年目は民泊の営業日数がほぼいっぱいになる稼働状況だった。

移住した当初、当然知り合いが全くいない状況だったので、北海道に来てからはがむしゃらに繋がりを求めてあちこちへ。
町の商工会から始まり、農家さんにもあいさつに回ったり、色々なサークル?にも顔を出してみたり、町外にもどんどん出ていき、創業関係のセミナーでは本当に様々な方とお会いし、たくさんの刺激をいただいた。われわれは恐らく十勝で一番有名な”ぎま”ではないだろうか。

宿が開業でき、その後も続けて営業してこれたのもこれまでつながりをもって応援してくださった方々あっての事で、自分たちだけではここまでスムーズにやってこれなかったと痛感しているところで、今頃は横浜に帰っていたかもしれない。

自分で稼いでみたいという目標を掲げて始めてみたゲストハウス。
収入としてはまだまだ生活していくには心もとなく、やはりもう一つ二つ収入源は欲しいところ。
ありがたいことに空いた時間に農作業のお仕事をいただいていますが、やっぱり人生を変えるきっかけとなった”狩猟”を仕事にしたい。。

具体的には獲った鹿肉の販売。一度シカが獲れてしまうとすぐに家の冷蔵、冷凍庫はいっぱいになり、ある程度消費するまで出猟ができませんでした。処理場が欲しいというのは以前からぼんやりと考えていたことではあるものの物件や資金ありきの話なので、ゆるゆると探していました。

昨年の冬ごろに勝手のよさそうな物件が見つかり、協力隊の期間終了も迫っていた所もあり、これはやれということか?とぼんやり考えていたことがどんどん現実味を帯びてきた。
保健所との相談や融資の相談など少しずつ進めてきたところでやってきたのはコロナによる観光業への大打撃。宿のお客さんも激減。さらには自身のケガや病気も重なり春先はほぼ寝たきり状態で、協力隊最終日も病欠という何とも締まらない任期終了を迎えた。

その後体調も順調に回復し、次々と出てきたコロナによる様々な給付金、補助金、融資のおかげで資金繰りも少しだけ見通しがついてきた。むしろコロナが無かったらできなかったかもしれない。
3歩進んで2歩3歩戻るを繰り返しながら進めていますが、何とかこの夏~秋にはスタートさせたいところ。

宿のスタートの時も今でも実感しているのは前向きに物事を進めていくと良い話はおのずとやってくるということ。
事業をするにあたってこれ以上なく良い条件の物件が見つかったり、まさかのところで助けてくれる人がいたり、ちょうど良い制度が出てきたり。
道半ばではあるものの何もない自分たちがなんとかなってきたのもすべてはつながりやそこから始まったり、教えてもらえるそれらのおかげでした。

頼り切っているわけではないけど、きっと何とかなると思えるこの環境はぐぐっと背中を押してくれてます。
当たり前の様にものすごい人たちに囲まれているこの環境は色々と引っ張りあげられます。
夏でも30℃越え当たり前の時もあれば日中でも20℃くらいだったり、冬に至ってはみんないちいちマイナスって言わないこの環境はとってもクレイジーで着るものに困る。


こうして振り返ってみるとほんとこっち来てよかったわー

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