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日大三島vs国学院栃木 甲子園みどころ紹介

夏の県内10連覇を達成した作新学院を破って勝ち上がってきた国学院栃木、そして昨年秋に続き静岡大会を制した日大三島。

開幕戦から両校ともに力のある好チーム同士の対戦となった。

栃木県内では夏10連覇を達成した作新学院が君臨し続けてきた。柄目監督は大学の1年後輩でもある作新学院の小針監督に2015年から3年連続で決勝で敗れており、今年の勝利を37年ぶりの甲子園に繋げられたのは相当な喜びであろうと思われる。

対する日大三島は33年ぶりの出場になるが、報徳学園を長らく率いた経験豊富な永田監督と選抜を経験した選手たちの経験値が財産となって、この夏を戦えたのではないだろうか。

投手力


国学院栃木は2年生エース盛永が軸だが、野手に投手経験者が多いのが特徴である。栃木大会では6人がマウンドを踏んでおり、いずれも安定した投球を見せた。
盛永は中学時代、軟式で144キロを計測し注目を浴びたスター選手だった。全国的には無名だが常時140キロを超える本格派右腕。後半の勝負どころでは野手がワンポイントリリーフをするケースも多く柄目監督の継投手腕が試合に影響を与えそうだ。

日大三島はエース松永が大黒柱。静岡大会ではリリーフ投手の登板もあったが、甲子園ではやはり松永の投球がカギになるだろう。決して速球派ではないが力のある速球をコーナーに投げ分け、大崩れしない安定感が光る。県大会では19与四死球と数字上では制球が乱れているように見えるが、本来はコントロールも安定した投手だ。選抜で甲子園のマウンドを経験している点も開幕戦の緊張感を考えるとプラス材料だろう。

両校ともに県大会のエラーも1試合平均0.5個以下と投手を支える守りは非常に安定していると言える。

打力


国学院栃木は栃木大会6試合で24の長打を放ったように力強い。原野、槙本の1、2番は俊足で積極的に盗塁をしかける。チーム全体を見ても走塁面でも良く鍛えられており相手投手は息が抜けない。また小木曽、平井の中軸はともにホームランを記録しており、非常にバランスの取れた打線である。

日大三島は静岡大会6試合で長打が12本、本塁打は0本と短打で繋いで勝ち上がって来た。今大会出場校中1位の犠打23という数字もそれを物語っている。犠打は多いがチャンスには連打が出るのも強みでビッグイニングを作る力はある。1番京井、4番松永が打線の中心。ただ静岡大会では下位打線にやや弱さも見られた。

予想される試合展開


積極的に足を使う国学院栃木に対し、犠打で着実に走者を進める日大三島という攻撃スタイルになるだろう。予想としては5点勝負になるのではないだろうか。

打線の力強さではやや国学院栃木が上回る。
それだけに日大三島、松永投手は低めへのコントロールの意識が重要である。

日大三島バッテリーが国学院栃木の機動力をどう封じるか。また国学院栃木の終盤勝負どころでの継投。この辺りが勝敗を分けるポイントになってきそうだ。

33年ぶりの出場となる日大三島と37年ぶりの国学院栃木。ともに久々に夏の甲子園に帰って来たチーム同士の非常に楽しみな一戦である。

甲子園ラボ

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