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Casieのミッション「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」について深掘り!

こんにちは、Casie公式noteをご覧いただき本当にありがとうございます。Casieの代表をつとめている藤本と申します。今回のnoteは、ぼくたちCasieのミッション「表現者とともに、未来の市場を切り開く」について少し深掘りしてみるのと、ミッション実現に向けた進捗を皆様にご報告させていただきたく、最後までどうぞよろしくお願いします。

深く考えたミッションじゃない

創業期に倉庫で何かしてるぼく

会社におけるミッションって、経営陣が何日も合宿したり、コピーライターさんとかに協力してもらってガッツリ練り上げるイメージあるのですが、実はCasieのミッションは一瞬でできました。こうやって書くとテキトーに生まれた言葉みたいに聞こえますが、ぼくの場合はこの会社を創業して、成し遂げるべき目標や目的があまりにも明確だったからミッションという言葉が後からついて来たようなものでした。

すでにご存知の方も多くなり大変ありがたいのですが、この会社はぼく自身の強い原体験から生まれた大きな痛みを解決するために誕生しています。ぼくの亡き父がまさに絵を描く仕事をしてて、小さい頃から父親と一緒に1つの作品を販売するのに一生懸命あらゆる挑戦をしたけど、なかなか思うような成果を生み出すことができなかった。日本のアート市場が小さいという誰もが知ってる言い訳に逃げてしまえば、この話は単なる昔話で終わるんですけどね・・・。ぼくは何故かこの解決不能と言われる課題に人生賭けて真っ向勝負してるんです。しかも色んな人たちを巻き込みながら。

最初からお金儲けが目的なら絶対この事業やらないでしょう。「芸術家支援だね、社会貢献だね。」という温かい言葉をかけていただくことも多いですが、全くそんなぬるい気持ちでやってない。よく大資産家が芸術家支援のためにお金を回したりしてますが、ぼくは一文なしでこの事業をはじめており、現在もサラリーマン時代以下の年収で創業期から最高にチャレンジングで楽しい毎日を送っています。なのでこの事業がもし失敗したら、ぼくとぼくの家族は路頭に迷います。そのくらい本気でやってるわけなので、社会貢献なんて気持ちはほぼないです、はい。ガチです、マジで。こんな奴が会社のミッションを作れ!と言われて「う〜んどうしようかな・・・どんな言葉がいいかな!?」なんてなりますか?ならんでしょ、ガチで人生賭けて、やること明確なんですから。なんか冒頭から気合の入った文章になってしまいましたが、Casieの創業ストーリーはこちらのnoteで書いてますのでお時間ありましたらどうぞ(3年ほど前のですがアップデート不要の内容なのでそのままです)

「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」に込められた意味たち

こうしてサクっと完成したCasieのミッション「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」ですが、いくつか大切な意味が含まれているので紹介しておきます。

表現者(アーティスト)たちはミッション実現に向けた仲間であり、お客様ではない。

2019年のオークション会場にて

Casieに登録してくれているアーティストの皆さんは既に大きなチャンレンジをしてくれています。自身が制作した1点モノの絵画や工芸作品を実際に当社に預けてくれているわけですから、これは普通に勇気が必要なことです。Casieのミッションをどれだけの方が認識しているかは分かりませんが、少なくとも世界観に挑戦する同意を得ているとぼくは思っています。ここで大切なことは、彼らアーティストたちはお客様ではなく、ミッション実現に向けた大切な仲間であるという点です。もうこれまで何回も、普通のギャラリーは言わないであろうお願い事をたくさんさせてもらいました。その度に「おーそれは斬新ですね!でもやりますよ、やりましょう!」と言ってくれるアーティストの皆さんがいるから挑戦を続けられています。たまに「こんなこと、アーティストさんに相談してもいいのでしょうか?」とスタッフから相談を受けますが、その度にぼくは言ってます、「アーティストは仲間や!お客さんじゃないねんからすぐ相談しよ!ダメやったらダメって言ってくれるから。」まだまだ全然恩返し足りていないので、もう少し時間はかかるかもしれませんが、1人でも多くのアーティストの人生やキャリアが豊かになるように努めるので待っててください。

普通じゃないことを恐れるな!

ミッションに含まれている「未来の市場を切り拓く」を実現するためには勇気、鍛錬、開拓者精神の3つが必要になります。まずもってご存知の通り日本のアート市場は世界の先進国と比較して極めて小さい。Art Basel&UBSの調査レポートによると世界のアート市場約9兆円のうち日本が占めるシェアはたったの1%です。

A report by Art Basel&UBS

分かりやすく言葉にすると、日本はアート作品を購入する人が他の先進国と比べて圧倒的に少ない。ということです。こうした市場背景があるのでどうしても成果を短時間で簡単にあげるということが難しいため、鍛錬と開拓者精神が必要となります。また、個人的に思考のポイントだと思ってるのが「他社の普通は通用しない」「アーティストが1人でやりきれないことをやる」という2点があります。

まず「他社の普通は通用しない」についてですが、例えば他業界で大きな成功を収めたロールモデルがあったとしても、そのほとんどがCasieでは通用しません。その理由は簡単で、そこには市場があったから成功したわけで、こっちにはない。こうした「普通ならこれで上手くいく」取り組みや戦略がことごとく通用しない事象が続くと精神的ダメージが蓄積します。逆に他がやってない、普通じゃない取り組みや、戦略に挑戦するのはかなりの勇気が必要です。誰に説明しても「それって本当に上手くいく?他社で成功したケースはある?」と聞かれても答えようがないのです。だってやってみな分からんのですから。

次に「アーティストが1人でやりきれないことをやる」についてですが、これは読んで字の如くです。すでにアーティスト個人個人があらゆる努力で自身の作品販売に向けた活動を行っています。これと全く同じことをCasieがやっても「未来の市場を切り拓く」という行動に直結しないと考えています。アーティスト個人が、1人ではやりきれないことに挑戦してこそ我々の存在意義があると思っています。その具体例を以降に紹介していきます。

ミッション実現に向けた活動報告

ここからはCasieのミッション「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」を実現するために、ぼくたちが現在進行形で行っている活動をいくつかご報告させていただきます。創業期からずっと続けていることもあれば、最近になってスタートした挑戦もあります。

1 / サブスクリプションサービスはアート作品との新しい出会いを演出し、審美眼を磨くトレーニングにもなる。

創業から現在も主力事業なのがサブスクリプションサービスCasieです。思い入れが強いので全て説明すると長くなっちゃうので、シンプルに。自分自身の体験から一番最初のアート作品を購入するまでに、3つの大きな壁があると感じました。

①出会い方が限定的
②選ぶ目、頭、心がないので選べない
③金額が不明すぎて恐怖

あくまでぼく個人が感じた壁

3つの壁を解きほどきながら、滑らかなアートの流通サービスとしてサブスクリプションというスタイルが最適だと考えました。(パッと思いついたみたいに書いてますが血みどろの努力と失敗の連続で辿り着いています)作品現物が自宅に届き、実際に飾ってみる、読み物を通して作品との向き合い方を徐々に成熟させていきながら、次の作品を選ぶ。これが連続すると、それは美しい習慣に変化していく。サービスを通して自身の審美眼が養われていく成功体験を手にいれることができる。そんな心地よいサービスを目指しています。この辺り詳細に書いたnoteもついでにご紹介しておきます。

2 / 店舗、ホテル、オフィス空間の価値を高めるアートコーディネーションサービス

Casieが提供するサブスクリプションサービスは個人宅だけでなく、法人ユーザー様でも多数ご導入いただいています。

JEANASISさま店舗内
Berry Buttonさま店舗内
ザ・プリンス 京都宝ヶ池さま
京都リサーチパーク株式会社さま

季節の変化に合わせて展示作品を入れ替えたり、それぞれの空間用途や表現すべきコンセプト等をヒアリングしながら、アートコーディネーションサービスをご提供しています。

3 / 世界14カ国で作品販売!グローバルに強いアートギャラリーKAG

KAG#2(ベルリン)会場の様子

グローバルでの作品販売は2022年からスタートを切り、現在も拡大を続けています。KAG(Kyoto Art Gallery)という屋号を掲げオンラインを中心に14ヵ国での作品販売実績を重ねてきました。

またEU圏を中心に独自のExhibitionを複数回開催しており、実店舗(新しいギャラリー業態)の出店を計画しています。オンライン、オフラインともにグローバル流通にめっぽう強い存在としてKAGが未来の市場を切り拓きます。

4 / アートの力を活かした商品開発

アートを活かした商品開発も「新たな市場を切り拓く」アプローチの1つです。最近たくさん反響をいただいたプロダクト例として「アートな消火器」があります。こちらはCasie登録アーティストの作品データを家庭用消火器にプリントすることで、普段は隠してしまいがちな消火器をあえて見せたくなる消火器にしてしまう企画です。

アートの力を活かすことで防災意識を高めていただけるような機会にも繋がればという思いを込めて、メーカー様と共同開発させていただきました。こうしたアートの力を活かした商品開発は消火器の他にも多数事例があります。

05 / アートをコンセプトとした街づくりを通して、アーティストが躍進する新たな市場を開拓

アートの力を活用した街づくりという大きなプロジェクトでもCasie登録アーティストの皆さんが活躍しています。中之島美術館などを有する大阪を代表するアートシティ中之島に、関電不動産開発株式会社様がまさにアートをコンセプトとしたタワーマンションを建設中です。このアートディレクションの一部をCasieが担当させていただきました。

他にも、株式会社梅小路まちづくりラボ様や京都市様と一緒に「まちとアートの距離」をテーマとしたアート作品展示と交流イベント「UMEKOUJI MEETINGS」を継続的に実施しています。こうしたイベントではCasie登録アーティストの皆様にもご協力いただき、トークイベントで作品現物を眺めながら創作の物語を生の声で届けています。

UMEKOUJI MEETINGSの様子
ONE DAYトークイベントの様子

京都に本社を据える私たちだからこそのご縁を大切に紡いでいきながら、神社仏閣を舞台としたアートフェアもこれまでに数多く展開しています。最近では京都にもインバウンドで外国人観光客の皆様がたくさんお越しいただくこともあり、こうした舞台で作品を発表する機会を多くのアーティストの皆様に提供していきます。

妙心寺でのアートフェア当日の様子
妙心寺でのアートフェア当日の様子

06 / 人気ドラマや映画のスタジオセットとして美術協力

皆様もおそらくご存じであろう、あの映画やドラマの撮影セットとしてCasie登録アーティストの作品たちがたくさん美術協力として活躍しています。放送の影響で一気に人気が高まったアーティストたちも多数いらっしゃいます。以下に実際のスタジオセットの写真もご紹介しているまとめを集めました。「あ、このドラマ観てた!」という作品があればぜひご覧ください、きっと思い出の中にある、あのお部屋が登場しますよ。


全てはミッション「表現者とともに、未来の市場を切り拓く」に向けた活動である

ここではご紹介しきれなかった活動もいくつかありますが、一旦はここまでとします。すでにCasieのことをご存じだった方でも、もしかしたら「へ〜Casieって意外とこんなこともやってたんだ」と初耳な活動内容もあったかもしれません。

日本のアートマーケットは確かに他の先進国と比較すると小さいことは事実です。しかし、ぼくは「日本ならではのアートの流通」を新たに生み出すチャンスが大きいとポジティブに捉えるようにしています。Casieでは何か新しい取り組みを始める時や、課題にぶつかった際には必ず、これは「表現者とともに未来の市場を切り拓く」に直結する行動か?と立ち止まって冷静に何度も考えることを習慣としています。まだまだ道半ばではありますが、今すでに始めていることをしっかりと広めていきます。そして新しい挑戦も止まることなく続けていきます。

さて、最後までお読みいただいた方の中で、「例えばこんな活動もミッション実現に向けてどう?」というアイディアがあれば是非教えてください。noteのコメント欄または、ぼくのX(@shofujimoto)に直接ご連絡いただくカタチでも結構です。皆様とのコミュニケーションから未来の市場を切り拓く大きなヒントが生まれるのではないかとワクワクしています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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