人生を美術に全振りして、Casieのエンジニアになりました!
こんにちは!ikemonnです。
6月からCasieでエンジニアとして働いています。
このnoteでは、Casieを選んだ理由や実際働いてみてどうだったのかを書いてみようと思います。
Casieってどんな会社?
Casie(かしえ)は、2019年1月にスタートした、絵画を月額でレンタルできる、アートのサブスクリプションサービスです。
「アートは好きだけど、美術館で眺めるだけのものだと思っていた」
「お気に入りのアートを購入してみたいけど、ハードルが高くてなかなか踏み出せない」
という、壁をもっと低くして、自分の生活空間でアートと暮らすという体験を届けるサービスです。
そして、アートと暮らす体験を通じて、自分や家族、日々流れる時間との向き合い方、楽しみ方がもっと豊かに変わっていく。こんなことを目指しています。
詳しくはこちらから!
Casieに入社を決めた3つの理由
大きく3つあって、それぞれ説明していきます。
①アートに人生を全振りしてみたかった
ひとつめは、アートに人生の一時期を全振りしてみようと思ったからです。
僕は、もともと美術に対する関心は特別高いわけではなく、時たま思い出したかのように美術館に行く程度でした。
2018年に開催された「フェルメール展」にも、「名前を聞いたことがある画家だから」という理由でふらっと訪れたのですが、そこで《真珠の首飾りの女》と出会いました。
それまで絵を見ても心に残ることはなかったのですが、生まれて初めて、絵画を前に感動で立ち尽くす経験をしました。
フェルメールについての知識も、作品の美術史的な文脈も知らないのに、自分の胸に迫ってくるような体験への不思議さと、すごい作品を見たという高揚感を感じました。……なにかすごいものを感じながらも、当時は特に何もせずに帰路につきました。
あれから3年経った、2021年。
自分は次に何をしたいのか、ということを考え始めていました。
当時、僕はPLAIDで6年ほどSREとして働いており、
AWSのみのシングルクラウドを、AWS+GCPのマルチクラウドに移行したり
モニタリング環境を整えて、パフォーマンスチューニングをしたり
SRE以外でも障害対応ができるチームを組成したり
と、インフラ周りの仕事は一通りやらせてもらったので、新しい挑戦をしたいなと思っていました。
(こんな感じのことをしてました:https://speakerdeck.com/ikemonn)
「仕事で何をしたいか?」を考えるために、この先の人生でやってみたいことに思いをめぐらせていたところ《真珠の首飾りの女》を鑑賞したときの強烈な記憶がよみがえってきました。
あの時の「感動とは何か?」と疑問を持ち、面白いテーマだなと思って色々調べていくと、あの感動体験を深掘るヒントになりそうな「分析美学」と出会い、個人的に勉強し始めました。(分析美学ってどういう学問なんですか――日本の若手美学者からの現状報告)
分析美学を勉強するかたわら、美術史やアートライティングにも興味が湧いてきて、京都芸術大学 通信教育学部 アートライティング学科に入学し、美術史やアートライティングを勉強することにしました。
プライベートでせっかくアートについて学んでいるのだから、仕事でもアートに関わる仕事がしたい。一度、アートに人生を全振りさせてみようと思って、エンジニアのバックグラウンドを活かしつつアートに関われる仕事を探し始めました。
そこで見つけたのがCasieです。
②Casieが「感動とは何か?」を深掘れそうなサービスだった
アートを扱っているサービスを調べていくなかで、Casieが
アーティストさんやユーザーさんと一番距離が近そうな手触り感のあるサービスだったこと。
手頃な価格で原画を借りられるので、ユーザーさんが日常生活のなかで直接アートを鑑賞でき、感動体験を得る機会を増やせるサービスだったこと。
事業を進めることで、アーティストさんにも報酬を還元でき、絵だけで生計を立てることのできるアーティストさんが増えていくと、もっと世の中にアートが溢れて、感動体験の総量も増やすことができるなと感じたこと。
この3つの点を魅力に感じて、Casieに話を聞きにいくことにしました。
③中の人と相性が良さそうだった
そして、エンジニアのnaohisaさんや、経営陣のshoさん、kosukeさんとお話をしたところ、面談を開始してすぐに、一緒に楽しく働けそうだなと感じました。
面談では、この先のCasieのビジョンについて熱く語ってもらったのはもちろんのこと、今Casieでは何ができていないのか、社内で弱い部分はどこなのかといったことを包み隠さず話してもらいました。
その上で、僕に何を期待しているのかということを示してもらったので、Casieで働くイメージがつきました。
面談後に副業としてお試しで働いてみたあとも、この直感はズレていなさそうだなと感じ、自分が貢献できそうなこともたくさん見つかったので、入社を決意しました。
実際に働いてみてどうか?
入社して2週間ほどですが楽しく働いています!
アートに関われたか?
オフィスに絵が飾ってあり、出社するとテンションが上がります。
毎月コンセプトを決めて、オフィスに作品を展示しているのですが、センスが光ってます。
コードを書くのに疲れてぱっと目をあげると、絵が目に入るので、ぼーっと「いいなあ」と思いながら休憩しています。
また、ユーザインタビューの内容を見つつ、分析哲学のどの分野と関連しそうなのかを考えたりしています。
直近だと、「ユーザーさんが何を目的に絵を飾るのか?」ということをヒアリングした内容を見て、分析美学の「芸術的価値」の内容が参考になるのでは?と思って勉強しています。
さらに、7月にCasieカジュアルオークションも開催することになりました。
小説や映画の中のものだと思っていたオークションが自社で開催できるなんて……!これもとても楽しみです。
技術的にはどうだったか?
Rails + EC2 + RDSというオーソドックスな構成です。
PMFを目指して試行錯誤するフェーズなので、機能の開発が優先で、CI/CD環境・インフラ等の整備もやりたいけど、他に優先すべきタスクがあるので後回しになっているという、スタートアップあるあるな状況です。
まずは既存のコードやアーキテクチャについてキャッチアップしつつ、今まで培ってきたインフラの知見を活かしてこのあたりをモダンにするところから始めていこうと思っています。
将来的には、通信大学で学ぶ予定の色彩学や芸術学、美学あたりをもとに自分にぴったりの作品を探しやすくする機能を実装したり、アートを飾る意味とはという部分の深掘りしてサービスに活かしていければと思います。
上記だけでなく、開発組織や開発手法、アーキテクチャなどもまだまだ改善の余地がたくさんある環境なので、興味のある方はお話させてください!
働きやすいか?
業務時間や休みを柔軟に調整してもらえて働きやすいです!
4歳と2歳の子どもがいるのですが、17時くらいから保育園のお迎えがあり、その後晩御飯、お風呂、寝かしつけのコンボが待っています。
なので、朝早めから働かせてもらって、保育園のお迎え時間帯は一旦抜ける、夕食を準備した後、少し仕事の続きをするなど、融通を効かせてもらっています。
子どもがいる同僚も多いので、突発的に子どもを病院に連れていかないといった状況なども理解してもらっており、言い出しやすい環境です。
まとめ
入社して2週間経ったのですが、楽しく働いています!
プライベートで勉強していることも、仕事で活かせる部分が少しずつ見つかってきていてもっと勉強したいし、仕事もしたいと充実した時間を過ごしています。
ただ、「やりたいことは多いのに手は足りない!」という状況なので、Casieでの仕事に興味のある方はぜひお話しましょう!
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