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結果発表!Casieアートコンテストvol.3 「夏を感じるアート」最終審査結果

 応募作品総数:441作品
 1次審査通過作品数:139作品
🏅2次審査通過作品数:20作品
👑入選・グランプリ作品数:9点

グランプリ

泡沫ーutakataー / 柴田 久美

●作者コメント

「泡沫―utakata―」は、引き算の思考で描いた作品です。
儚く消えてしまう泡だからこそ美しく描きたい。
故に魚は魚に見えるぎりぎりのラインで描き止めました。色も滲みも厳選しました。全ては泡の為です。

●Casie審査員コメント

今回のコンテスト中で最も世界観を感じる作品でした。この作品には絵の世界に引き込まれるような魅力がたくさん詰まっています。色の濃淡だけで奥行きを感じさせてくれたり、滲みを用いることで儚い情景を演出したり、アウトライン(輪郭線)を描かないことで水中の神秘的な美しさを表現したり。ぜひお手元でゆっくりご覧いただきたい作品です。

「泡沫」というタイトルがぴったりな、儚く美しい作品です。実物を見るのが楽しみな作品の一つでしたが、見た瞬間作品のもつオーラに圧倒されました。色の重なり、にじみ、すべてがこだわりを持って描かれています。

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準グランプリ

娘たちの夏祭り / 野菜党

●作者コメント

水彩画を描き始め、主に妻の田舎の風景を描いて来ました。
妻の田舎は紀州は熊野市、そこは大自然の中そのもので、そんな妻と知り合ったのは東京でした。しかし彼女は大自然そのものだったのです。だから熊野の自然を描いて行こうと、絵は妻との思い出そのものなのです。

この娘たちの夏祭りは、熊野の盆踊りの思い出を描いたものです。
私の娘と田舎の姪っ子達が浴衣を着てお寺のお祭りに向かう後姿を描きまし
た。何をしても笑い合う年頃の彼女達です。

夏を感じるアートとテーマをいただいて、真っ先に田舎の夏祭りを思い出しました、そして娘が浴衣を着て盆踊りに行く姿を思い起こし、
田舎の夏を描こうとしました。娘達の夏祭り、もう何十年も前のことです。

●Casie審査員コメント

浴衣を着て友達とお祭りに行く。今まで当たり前にも思える行事でしたが、この情勢下でこのようなシーンも見られることがなくなってしまいました。作品の構図の素晴らしさはもちろんのこと、水彩の少し滲んだタッチが昔見た景色と重なり、私達の情緒に訴えかけてくる。懐かしい記憶を引き出してくれる作品です。

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SUMMER SEASON BAY / ELEMENTI ART

●作者コメント

サマーシーズンの小さな湾。
砂浜から見るとバカンスに訪れた小さなヨットが港に停泊している。
太陽の光でキラキラと海が輝き、潮の香りをまとった海風が心地いい。
左の岬には赤い屋根の可愛らしい灯台。そこに登る小道には花々が夏を楽しんでいる。そのような夏の小さな湾の情景を描きました。

●Casie審査員コメント

見ていると雄大な海を眺めている時のような、素直でリラックスした気持ちにさせてくれる作品です。シンプルな構図なのに絶妙な絵の具の重なりが奥深く、一目見て素敵な作品だなと思いました。遠くの風景まで丁寧に描かれているので、細かなところまで見て楽しんでいただきたいです。

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入選作品(6作品)

「スローライフな旅」西表島から由布島へ /R.taki

●Casie審査員コメント

沖縄の離島特有のゆったりとした空気感、いい抜け感がこの1枚から伝わってきます。ここまで現地の空気感を伝えてくれる作品は非常に稀有だと思います。特に空と水面の描き方が絶妙なのでお手元でご覧いただきたいです。ぜひこの1枚から沖縄の風を感じていただきたいです。

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夏手紙の投函 / 岩本 晋司

●Casie審査員コメント

先程のゆったりとした作品とは対照的に、パキッとした青をメインにした爽やかな作品です。空と海をメインにし、少女や自転車をシルエットのみで描くことで、私達の視点からかなり遠くの光景であるように見せています。このように描くことでより空と海の広がりを感じます。この少女は誰に手紙を出しているのか、物語の想像が膨らむ作品です。

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午後の月 / いしい まゆみ

●Casie審査員コメント

夏によく見かける、晴天の昼間に現れた淡く見える月。そして金魚。今までありそうでなかった2つの組み合わせが夏の非日常感を届けてくれる作品です。空に向かって金魚が泳いでいるようにも見えるし、実は水面に空が映っている風景なのかもしれません。

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青空と小麦畑 / 鷲尾 穂高

●Casie審査員コメント

大きな入道雲と青空と小麦畑の色の組み合わせが印象的な作品でした。平和への祈りが込められたこの作品、テーマへの真摯で優しい想いが伝わってきます。どこかノスタルジックで穏やかな夏の風景がよく表現されていて、現物審査で心を掴まれました。

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引き潮の時 / 入江 英三

●Casie審査員コメント

初夏のイギリス南西部、セント・アイヴスという海街の引き潮時の風景を描いた作品。モチーフ一つ一つのミニチュアな描かれ方や色使いがなんとも可愛らしく目に止まりました。

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やわらか波紋 / もやのすけ

●Casie審査員コメント

水面の写り込みや波紋の広がりの面白さを個性的な色使いで表現しています。波紋というモチーフへの解釈の仕方が面白く、日本画材で出る質感ともマッチしています。キラキラとした自分だけの世界観にモチーフを落とし込んでいる所が魅力的だなと感じました。涼しげで夏にぴったりな作品です。

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以上、グランプリ作品、準グランプリ2作品、入選6作品をご紹介させて頂きました。

すべてはご紹介できませんでしたが、まだまだ素敵な作品がたくさんありますのでよろしければ是非こちらもご覧いただけますと幸いです。
1次審査に通過した全139作品を一挙にご覧いただけます。

それでは、次回のコンテストでまたお会いしましょう!

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404美術館

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