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カシミヤは幸せのご馳走

はじめまして。

僕は今、国産の最高級カシミヤニットブランド UTOで企画・営業・撮影・EC等多岐に携わっている者です。

詳しいプロフィールはこちらのページに書いてます。

上のページにも書いておりますが、
このnoteでは「カシミヤニットという素材」や「UTO(日本のものづくり企業)の内部のこと・挑戦中のプロジェクトなど」を、
ただひたすらに、くまなく発信しています。

そこで最初の投稿は、
僕がカシミヤニットに惹かれるまでのきっかけを書きました。

この記事を通じて、
僕のきっかけが皆さんのきっかけにも繋がれば嬉しいです!

カシミヤは金持ちな大人の為の素材

小さい頃からずっと、大学を卒業した後も、
カシミヤは大人、もっと言うと成熟した大人の為の素材
だと思っていました。

なんかフワフワしてて軽くて肌触りが良いだけで、
20代の僕にとっては全く必要としてない機能性で、
その上値段はべらぼうに高いし。

安いウールだって高級感があって肌触りも良いし、、
重いけど、それを差し引いても若い自分にとってはウールで全然十分だと。

そんな風に、カシミヤという素材とおよその特徴は知っていましたが、全くといっていいほど興味がありませんでした。
ましてや、身につけたこともありませんでした。

村出身の田舎者若造とカシミヤの出会い

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(UTOのショールーム)

学生時代から仕事でも、手編みでセーターやカーディガンを作る機会が何度かあり、気がつけばニットが好きになっていました。

そんな僕は好きなニットの仕事がしたく会社を探していて、今携わっている会社はそんな時に出会った会社でした。

初めての面接では、社長のブランドに対する熱意やスケール、他のお話にもとても惹かれました。
なので面接時に、すでに返事待ちの某大手よりこの社長のもとでそのスケールに向かって働きたいと思っていました。

だけど販売とものづくりのアシスタント経験しかなかったので、面接中に返事はNO。

他にいくつも面接を受けましたが中々ピンときてなかっただけに凹みました。
だけど社長が私の経歴とやる気を再考してくれて、
後日もう一度面接のメールを下さってそこへ就職しました。

長くなりましたがそんな経緯だったので、
興味のないカシミヤに出会ったのは本当に偶然というか、付属のようなものでした。

感じる素材。幸せな素材。

カシミヤの猛勉強が始まりました。

詳細に言うと僕のいるブランドは1年中カシミヤニットだけを作っているので、
カシミヤとカシミヤニットの知識と特徴を学び、
そしてPRや新規開拓にいかしていきました。

だけど、知識はやっぱり知識。

最高級のカシミヤニットは良いというのは頭では分かってても、
惹きつけられるほどの興味は持てませんでした。

じゃあ、一回社内にあるカシミヤニットを試着してみる。

「軽くて肌触りがすごく良い」
ただそれだけでした。

知っていた通りだったので、少しも感動しませんでした。
そもそもカシミヤ自体を全く触ってこなかったので、
他のカシミヤと最高級のカシミヤの違いに感動することもありませんでした。

「なるほど、これが噂のカシミヤかあ」

じゃあ何故カシミヤに惹かれるようになったかというと、
これまた偶然にも社内実験用としてマフラーを、
あと社長が昔買ったお下がりのセーターを頂き、
最高級のカシミヤニットマフラーとセーターをこの寒い冬の外出時に何度も身につけることになったのがキッカケでした。

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(お下がりで頂いたUTOの最高級カシミヤセーターとストール)

生活の一部として身につけてみる

カシミヤニットという素材の肌触り。温かさ。軽さ。

体感して、生活で使ってみて初めて、
カシミヤという素材のその特徴がなぜそんなにも良くて長く愛され続けているのかがわかりました。

化学繊維の方が優れている今の世の中です。
全ての特徴が優っている訳ではありませんが、綿よりポリエステル、ウールよりアクリルの方が科学技術によって徐々に日常生活において優れた素材になりつつあります。
(化学繊維の方が自然にとって問題があり、その点もあって中々取って代わりませんが)

そのような今でも、カシミヤという天然素材は依然として真似されることはあっても超えることができない、日常生活の中で唯一無二の価値のある素材として愛されています。

そんな不思議な素材。
体感して初めてその本当の良さに気づきました。

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何事でもそうですが、実際に体験してみることでしかその価値がわからないと思っています。

言葉にできない価値は限りなく多くあり、
それらは体験でしか気づけない。

留学や海外旅行だってそうでした。

体験といえば、やっぱり生活の中で体験すること。
カシミヤだったらただ店頭で触って終わり、じゃなくて、
寒い日に身につけて外に出る。

そこで初めて、そのものの本当の価値がわかります。

特に、良いものというのは必ず良いものたる理由があります。
値段が高いものは値段が高いなりの価値が必ずあります。

なので、良いものをまず体験してみることはすごく大事です。

カシミヤの特徴といえば、肌触りも温かさも軽さも全て五感、触覚で感じるものです。

吸水性があるといった体感とは違う機能ではない。
光沢があるとか、他の人が見て感じるものでもない。


カシミヤって、自分で感じて、自分で幸せを感じて、、全部自分にとっての素材なんです。自分の為の素材なんです。


社長はそのことを「幸せのご馳走」なんて表現をします。
ご馳走というのもまた自己満足の為の食事という意味合いで、
カシミヤという素材もまた同じだと意味でこの表現をしています。

素敵な表現じゃないですか?
僕はまさにそうだなと思い紹介させていただきました。

そんなカシミヤという素材、まだ使ったことがない人はまずは一度買ってみて、是非体感してみるのがおすすめです。


話は戻りますが、カシミヤニットとはそのような偶然から出会いました。

そんな独特な素材カシミヤニットの可能性を広げるべく、UTOとともにこれから色々な挑戦をしていきます。

そんな僕をこれから宜しくお願いします。

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