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第十一話 因数分解でもう一歩

無難な因数分解で満足していないか?今回はそんなお話である。

【前回までのあらすじ】
お題企業の個別事情を考慮せよ!

◆登場人物◆
拙者:ケース侍田中、総コンから戦コンを目指す男
現役戦コン侍:田中がケース面接対策をお願いしている現役戦コンマネージャー
 
というわけで今日も今日とて、現役戦コン侍とのケース壁打ちである。
 実は田中が実際に戦コンに申し込み、リアルファイトをし始めるのは結構先の事なのである…。

でもお気づきであろうか?
このnoteを読んでいるとみるみるうちにケースができるようになるということに…(多分)

拙者「よろしくお願いします!」
 
現役戦コン侍「よろしくお願いします。では、お題は

【トマトジュースの年間の市場規模】です。

5分差し上げます」
 
(5分後)
 
フェルミの問題と言えば因数分解である。


 もうこんな問題、拙者にとって、赤子の手をひねるようなもの…。

というわけで拙者はサクッと考えた。

拙者「発表します。算定式を数量×単価で考えました。
 
需要サイドから計算しました。
数量次のようにブレイクダウンします。
 
数量=➀対象人口×➁飲料を購入する割合×➂トマトジュースを購入する割合×➃回数
 
としました」
 
現役戦コン侍「算定式は妥当です。では、更に因子を加えるとすれば何が来ると思いますか?
 
え?

拙者は息が詰まった。

これ以上なんかあるの!?
…しかし、現役戦コン侍がいうからにはなんかあるだろう。

拙者は頭をひねった。
 
拙者「1分考えさせてください」
 
1分位あれば何か出てくるだろうと思ったが、何も出てこない…まずい。
 
拙者「すみません、何も出てきません。」
 
拙者は正直に白旗を上げた。
 
現役戦コン侍「そうですか。確かにこれは難しいかもしれません。
 
おお?!優しい!
こんな優しい現役戦コン侍ははじめてなのでは!?
現役戦コン侍の鞭に 慣れ過ぎてて、こんなことにも拙者は感動を覚えた。

現役戦コン侍「今回のケースだと【➂トマトジュースを購入する割合】をブレイクダウンの余地があります。例えば、
 
【➂トマトジュースを購入する割合】=➂-1トマトジュースを購入しようと頭に浮かぶ割合×➂-2実際に購入する割合といった具合です。
 
【➂-1トマトジュースを購入しようと頭に浮かぶ割合】は購入前にいかにマーケティングでトマトジュースが印象に残る様にする、
 
【➂-2実際に購入する割合】はスーパーやコンビニの棚に並んでいるかという営業視点に繋がるイメージです」
 
拙者は目から鱗が落ちた。
さすがの現役戦コン侍である。
 
拙者のはじめの式は、良くも悪くも無難なのだ。
 
ちなみに実際のケースではこういった質問は稀である。
 
あえて選考者の思考が固まっていなか問いてくる場合もあるようだ。
 
拙者は実際に選考だったら一刀両断であった。

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第十二話につづく。


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