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サーキットブレイカー真っ最中、ストレスは想像以上に子供を不安にしていました。
ここシンガポールはサーキットブレイカー(とにかく必要なければ自宅に籠れ指令)が始まりようやく10日を迎えました。
発令当初はまだ規制されていない物事が、日を追う毎に禁止項目になり、今では居住者同士の軽い挨拶も禁止、敷地内のイスやベンチは全撤去、公園等で子供を遊ばせるのも禁止、また自宅から出る際には必ずマスク着用で、マスクをつけてなかったらスーパーにも入れず、バスや電車などの公共の乗り物にも乗れなくなりました。
しかしながら、そう言ってもルールを守らない人達はいるわけで(おかげでどんどん厳しくなっているわけですが...)、そういった人達には政府絡みのパトロールから容赦ない罰金を喰らうはめになるのです。(下手すれば罰金プラス禁固刑。)さすがシンガポール、やる事が即実行され、全くの脅しではございません。しかもSMSで「そう言った人を見つけたら写真や動画を取り添付のリンクに送って下さい」とタレコミの誘いがきたりもするのだ。
そんな事も手伝い、その内容と光景がSNSに頻繁に出回るので、結構出かける時はルールを守っているはずとはいえ、ビクビクするようになりました。
日を追う毎に禁止項目が変わったり増えたりしてるから、今じゃもう何が良くて何が悪いんだか分からず、こんな思いするぐらいなら家にいたがよっぽどストレスにならない。狙い通りなのかもしれません...
とは言ってもチョーアクティブ3兄弟は1日置きには外を駆け回らないとおかしくなるので、運動目的ならマスク着用で家を出られるのもあり、とりあえず運動のためにキックスクーターで、ひたすら道を進みます。
近い将来この「運動」すらも自宅以外では禁止になるんじゃないかとマジで心配。
で、この「運動」の括りが何だか良くわからないが、常に移動してるのはセーフらしく、例えポツンと一人であっても、ヨガや筋トレを屋外でしていたら「ジョギングなどどうですか?」と勧められるらしい。
とにかくその場に居座るのは良しとしないと言う事だろう。
まあ、そんな毎日を過ごし、自宅内のみで過ごす事にもなんとなくルーティンを見つけ始めた今日、うちの息子8歳が夜寝る前に、
「ママ、ちょっと話したいんだけど。2人でポーチで話せるかな...」
とポツリと呟きました。
もちろん、いいよ。と返事をし、他2人を制止しながら、静かな夜空の下でお話し始まり。
自分の言いたい事を上手く表せない息子。
え~と、あのね...と時間をかけて、ようやく最初の言葉を見つけて、
コロナで今外出れないでしょ。そしたら、みんな大きな声で家の中で言い合うのが増えたでしょ。僕、それが凄く嫌なんだ。そして、コロナ始まったくらいから良く眠れなくなっちゃって、パパとママのお部屋に行っちゃうでしょ。どうして行っちゃうか知ってる?パパとママのお部屋に行くと心配がなくなるの。ホッーとして眠れるの。だからなの、ごめんね。
聞いてるうちに涙出そうになった。
普段おちゃらけて、姉妹にちょっかい出してよくケンカしてる息子からこんなしんみりする話を持ちかけられるとは。
そう言えば、確かに小学校入学前に始まったチックのような行動がまた始まったな、と思っていた。
恐らく自分でも、このよく分からない気持ちが不安だと気付かずに、どう処理していいか戸惑っていたんだろうな。
その気持ちに輪をかけるように、2日前の私は疲れとストレスの第一次ピークが来ていて、やさぐれるのを越えて無感覚ゾーンに入っていたから、
ママ、大丈夫?悲しい?寝てていいよ。
と何回か息子が聞いてきていた。
そんだけ酷い顔をしていたんだろうな 、と.....
ママもごめんね。心配かけてるね。
息子との話しが終わった後には、感化されたのか一番下の娘6歳が寄ってきて、
ママ、私怖い。コロナになったらどうしよう。私一人ぼっちになっちゃうでしょ。みんなと一緒にいられなくなっちゃうんでしょ。
と、らしくもなくシクシクと泣き始めた。
大丈夫。そうならない為にみんなおうちにいて我慢してるんだよ。でももし○○ちゃんがコロナになったらママも一緒になるから一人じゃないよ。だから大丈夫。
といいんだか分からないが気休めの言葉をかけてなだめる。
大人は、子供が今のこの状況をよく分かってないと思っていても、子供は大人が考えている以上にこの状況にストレスを感じている。本人も気付かないところで相当不安になっているんだと思う。
親の言動、テレビのニュース、You tube 、あちこちから絶え間なく情報がはいり、処理能力が追いつかず「よく分からない」から、また更に不安になっていく。
うちはまだ子供の方から打ち明けてくれたから良かった。自分から話しがしたいと言い出してくれて本当に助かった。そうでなければ気付いてあげられなかったかもしれない。
「大丈夫、うちの子は結構順応していて文句は言うけど不安そうには見えません。」と思っていても一度この状況についてじっくりお子さんと話しをする事をお勧めします。
子供は子供なりに感じて考えてるんだな。ってきっと気づかされると思いますよ。
シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃