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メキシコのArkadiaのある地域は、冬でも零下になることは(ほぼ)ない。とは言っても朝の冷え込みは結構厳しい。厚手の上着を引っ張り出してくる。

朝ンポの途中にある木々たちも枝を落とし始めている。雨季に草花でわさわさだった周辺はもう茶褐色のみに変わり、カサカサと風に音を立てている。

この乾季のうちにしておかなければいけない仕事。

周辺の空き地を歩き回り、落ちた枝、まだ木についてはいるけれどもう枯れていていずれ落ちる枝を叩いて地面に落とす。一まとめにしておいてまた後日、猫車で取りに来る。腐葉土もわざわざ作らない。木々の下にある土こそが、天然の腐葉土。春夏に新しい葉が芽吹き、雨季の雨をたくさん吸い込んで大きくなり、秋に枯れ、冬に地面に落ちる。その葉っぱは動物に踏まれ、彼らの糞も一緒に何年もかかって乾き濡れ、粉々になっていく。それが腐葉土(たぶん)。

 

木々の枝が広がるその下の土は、2cmぐらいの厚さでふかふかになっている。まだ葉っぱの形状も残っているものもあるが、細かい葉っぱの間からたまに虫たちが見えてくる。虫も小枝も糞のかけらも全て、スコップでまとめて家の畑まで持っていく。

後日また、時間をかけて畑に水を撒き、この土は混ぜ込んでいく。


ちょうど一年前の2020年末に、セサールに加工してもらったドラム缶燻製器をようやく使う時が来た!

一週間前から豚の三枚肉に味付けをしておいたものを1日乾かして。

燻製器は家の建物から一番離れた道路側におく。風が強くても、家に煙が入らないように。

仕込んでおいたのは豚肉と鳥モモ肉。

先日拾ってきた小枝をくべ、火を起こし、燻製器の中には大鋸屑を入れてみた。桜のチップが一番いいのはわかってるんだけど、桜の木がない。


こんなに火から遠くてちゃんと加熱調理になるのだろうか、と思いながら小一時間。燻製らしい色になってきたので中身確認。縦に切れ目を入れて、中まで火が通っているのでこれで出来上がり。鳥モモ肉の方は少し前に取り上げておいた。パサパサになるのは嫌だし。


ちょっとどうよ、どうよ!この色!

ただ、ちょっと燻製の香りがきつすぎる。おそらくこれは大鋸屑を使ったから。

味は少し酸味が強い。のは、白ワインに漬けたから。

次回への反省として

大鋸屑を使っての燻製はちょっとどうかと思う(お茶がらを乾かして保存、次回はこれでやる)

鳥モモ肉は不味くはないけれど、好みではないので漬け汁レシピの再検討

でも、この燻製器でちゃんと燻製ができることわかったじゃん!


小さな集落で分けて使っている井戸水の管理上の問題などを話し合うために、農場の広場でみんなで喧々轟々したり。

 朝ンポを毎日していたのに気づかなかったけど、家のすぐ近くにこんな「卵状の石を包み込んでいる石」があったり。

寒くなってきた夜などは野菜(玉ねぎ、にんじん、パクチー)のかき揚げでうどんを食べたり。

年末のお休みように市場を巡っていたら、日本のカボチャを見つけた!ずっと欲しかったもの!実よりも、その種が欲しい!買ってきたわ、嬉しい。何にしよっ

12月半ばにクラウディアから「ポソレ作ったからおいで」と呼ばれる。丘の北側にある彼らの家は、日が落ちるとぐんぐん気温が下がり寒くなる。ポソレを振る舞うテーブルは屋外、車庫の屋根の下。結構寒い。クラウディアの夫セサールの父ちゃんアルフレドが、まだ農場にいるセサールに電話でがなる。

「おい、暖炉もってこい、暖炉」

ん?暖炉って「持ってくる」ことができるもんなの?
数分後、トラックで戻ってきたセサールが2台から下ろしたのは、ドビンちゃんが出てきそうな首がひゅっと長い素焼きのツボ。



このお腹に空いている穴?口?にどんどん薪をくべるとすごい暖かいんだとか。
ほんとだ。あっという間に薪に火がついて暖かい。


ごうごう燃えてるまま移動できる!

これのいいところは、火がついていても持ち運びが(ある程度)できること。お年寄りなど暖かくしてあげたい人たちの横に、暖炉をおく。

ポソレも美味しかったし。よかったよかった。


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