見出し画像

(情報量多めです)
 
この地域の季節の特徴は、雨季と乾季がはっきりきっぱりしていること。

10月半ばから5月終わりまでは乾季で、ほとんど雨が降らない。降るのも12月から1月の間に2〜3日、ポツポツと降る程度。5月終わりに雨が1日降り、一週間に1日、数日に1日、そこから間隔が狭まり6月半ばからは1日おきぐらいに夕方から夜間にかけてドザッと降る。その量たるやすごいもので、都市部では雨が降るたびに道路冠水になるほど。それが、この年2021年にはほぼ毎日降った。ただ、昼間は太陽が出るので草木は一気に生い茂る。畑の野菜も雑草も例に漏れず、あっという間に緑一面になっていく。今まで静かに眠って太陽のキツイ日差しに耐えていた大地が、一気に活動開始したかのようだ。


メキシコの古代アステカ、インカ文明には、農作物と月の関係を研究したものがあってなかなか面白い。

新月:根菜を収穫するなら下部へ水分が集まる新月の日

上弦の月:種を蒔くのならば根の張りが良くなる上弦の日

満月:葉野菜を収穫するなら上部へ水分が集まる満月の日

下弦の月:成長を急がせるのならば新月に向かう下弦の日に施肥

とある。

正確にはこのハリスコ州はアステカ帝国ではなかったけれど、やってみてもいいじゃない?


ちょっと待て。今過去歴調べてて気づいたわ。

 上記の「月齢と作物」に書かれている通りにするのならば、種まきは上弦の月の日。2021年4月後半の上弦の月は20日。種まきしたよ♪って喜んでるのは26日、満月の日じゃん!ガッツリ間違ってる!だめじゃん、自分!

 でも蒔いちゃったものはもう仕方ない。もう結果出てるし。ドンマイです。


キュウリ

改めてちゃんと育ててみたのが初めてで知らなかったんだけど、キュウリって割にゆっくり成長するのね。定植して設置した棚に登り始めるのが6月半ば。まだまだ時間かかりそう。


ケール

勢いよく成長してくれるケール。手が掛からない。とりあえず下の葉っぱ切って風通しよくしようと、6株から初収穫232g。まだこの辺りの葉っぱはケールらしさ出しきれていないのか縮み具合もほとんどないし、独特の心地よい苦味もない。まだケールっぽくなく、どっちかというと小松菜とキャベツの間。

下葉を切れば切るほど上に栄養がいくので、どんどん出てくる。そこからは週一程度の頻度で収穫できるようになる。

さて、何にしようか。

流行りはスムージーなんだけど、実はあのドロっとしたのを飲むのがちょっと苦手。なので、サラダや炒め物、サンドイッチにも入れちゃう。

ケールサンド♪ おいし〜


ナス

発芽はしたけど心細い。本葉3枚出てから定植したけれど、なんだか妙におとなしい。期待高めなのに存在感低め。

存在感薄いぞ


シシトウ

こちらも当然種からなので成長はゆっくり。7月になろうとしてるけどまだまだひょろひょろ。大丈夫か、君?


ルッコラ

葉っぱはね、光と水さえあればぐんぐん伸びるよね。

ワッサワサになってくれてます。こちらも、ケールと一緒にサラダにしたり、ハンバーガーにワサワサ入れたり。ステーキの付け合わせにもあの香ばしさが丁度いい。




スイカとメロン

順調に育って定植。と思いきや、一番手をかけてあげたい時期(余計な子づる孫づるの整枝)に色々と重なり多忙を極めてしまい、何もできなかった。なので伸び放題の時期が1ヶ月。

そこから軌道修正するのはかなり大変。

あっちの子づるとそっちの孫づるが絡まったり、どれが誰のつるかわからなくなったり。どこに花が咲いてどこの雌花が受粉できてるのか、摘果したくてもどれがどれだかわからない。雨上がりの早朝明るくなってから、あーでもないこーでもない地面に這いつくばって絡まったつるを解いて、整枝して。

いくつかちゃんと大きくなってくれそうな果実(ラグビーボールみたいな楕円形が良いのだそうで)を大事に大事に、蚊帳2号のあまりとみかん箱(こちらではオレンジ箱)を使って、箱型ハンモックを作る。こうしておけば、雨季で始終湿っている地面に着いて腐ることもない。大きくなってね。


ニンジン

個人的にあまり興味関心がない野菜だけど、オレンジと真っ赤のにんじんの種を買っておいたので作ってみる。その他と同じ4月後半の種蒔きだが、出てくる葉っぱはなんとも心細い。そりゃそうだ、根菜だもん。上に成長されても困る。結構時間かかりそう。そこそこ安心できる葉っぱになった段階でキュウリの間に定植。



サヤインゲン

セサールの言う通りにとうもろこしのピッタリ横に定植した。つる無しタイプのサヤインゲンだったので、特にとうもろこしに絡みつくことなく地味に成長中。一株からどれぐらい取れるものなのだろうか。朝、自分の畑で採れたサヤインゲンで夜Green Bean Casseroll とかいいよね〜(茹でたサヤインゲンを缶詰の濃縮マッシュルームスープと合わせてオーブンで焼き、最後にサクサクなフライドオニオン乗せたアメリカの家庭料理)。


トウモロコシ

ミズーリ大学の2011年の調査で、トウモロコシの種まき日に寄る収穫量の変化というものがあル。その土地で種まき初日から5日おきの1ヶ月半後までに蒔いたトウモロコシから得られる収穫量に、最大値94%として最終的には65%まで落ちる結果が発表されている。写真はCampbells.comより


そこより2000km以上南に位置するCasa Arkadiaのある地域ハリスコ州(Jalisco)では、トウモロコシの最適な種まき時期を5月25日から7月5日としている。そこまで研究結果が出ているのであれば、ということで種を蒔いたのはその通り5月25日。(月齢カレンダーガン無視)

発芽した種ポットを6月4日に定植。早速その夜に1本をうさぎに齧られた。

そこで。ペットボトルカバーの登場です。

炭酸飲料の2Lや3Lの大きめペットボトルをとっておき、ラベルとキャップを外し、底部分を切り落とす。胴体の部分に10箇所以上の空気穴をはんだごてでプスプスジュ〜っと開ける。これを、うさぎやらネズミやらがコソコソ出てくる夜になる前に苗一本一本に被せ、朝になったら外す。かなり面倒くさいが、ある程度の大きさ、硬さになるまで苗を守ってみせる。

6月半ばには高さ30cmほどになり、警備隊長もその苗の間を満足そうに巡回している。

雨季も本番。

というか、この年(2021年)はいつもよりやけに雨が多い。

大丈夫か、畑?

この記事が参加している募集

家づくりの資材費、家具の材料費などに使わせていただきます!!あなたのポチりがCasa Arkadiaの一部になります!(これ、本当)