『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』金間大介
<内容>
近年の大学生を含む現代の若者たちを主な対象として、どのような心理を抱えているか、自身も大学教授である金間大介が解読していく。
<おすすめポイント>
・読者に向けた質問があり、それに答えると自分がこの本に書かれているような特徴に該当するのか知ることができる。→より当事者意識をもって読むことができる。
・一般に、このようなテーマの本になると当事者(この場合「いい子症候群」の人)は耳が痛い話が続いて辛くなることがあるが、この本ではユーモアたっぷりに書かれているので、興味がわいてどんどん読み進めたくなる。
・作者が自分の生徒の例を出したり、例えばなしをたくさん入れて書いていてわかりやすい。
・どうすれば「いい子症候群」から脱することができるのか考えるのに役立つ。
・今後自分がどうなっていきたいか考えるのに役立つ。
<感想>
自分は、席順が自由であれば一番前の席を陣取りたいタイプだし、少数派好きなので、「自分の意見は言わない」「言われたこと以上のことはしない」「多数派でいたい」という特徴には当てはまらなかったが、「評価されるのがこわい」など当てはまるものもあった。また、自分のことでなくても少なからず周りにいる人を思い浮かべて共感できる特徴がたくさんあった。
特に自分と同世代の人におすすめしたいと思った。
<今回読んだ本>
題名:先生、どうか皆の前でほめないで下さい いい子症候群の若者たち
作者:金間大介
出版:2022年3月31日 初版
発行:東洋経済新報社