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「ルックバック」世紀の傑作だ!(ネタバレ有り)

「ルックバック」初日に見てまいりました。

これは見るべきです。
楽しみにしていました。


特に漫画に限らず「創作」を志した全ての方は。


ネタバレありと書きましたが、この映画非常に原作に忠実に作られていますので、ネタバレも何も殆どないんですけど、原作も未読でまっさらな気持ちで見に行きたい方はこれより先は見ないほうが良いです。



本題です。

初日ですが3回目の上映で、平日でもありそれほど混んではいませんでした。
1回目は混んでいたのかなあ。
正直上映館はそれほど多くないですね。
自分の在住している東京都下の市では上映しておりませんでしたので、隣の市まで行かねばなりませんでした。
大ヒットして、公開館が増えるといいですね。
あと、気になるのは「お値段」。
老も若きもレイトショーも関係なく一律1700円。
自分は高くないと思いますが、やはりこれくらいにしないと営業的には厳しいのか・・・。
時間は60分ですし、1000〜1200円だと、もっと行きやすいのかなあ、と感じました。

原作からのエピソード的な改変・追加は一才ありません。
もう原作のママ。
ただ、動かない漫画を動画にした時生じる「スキマ」に漫画にはない台詞とか動作が追加されているところはありますけれど、原作のイマジネーションが非常に大事にされています。

その最たる部分が、藤野と京本の初めての出会いの後、京本に「藤野先生は漫画の天才です!・・・」と言われ、嬉しさのあまり雨の中の畦道を夢中で走るシーン。
漫画では数コマでしか描かれていませんが、これぞアニメ!と言わんばかりの動きで表されておりとても気持ちが良いです。
動きがそのまま藤野の心象風景と繋がっております。
今の時代、CGでぐわんぐわん動かすのはよくあるのですが、これは手描きみたい。
このシーンに限らず、今では背景や乗り物もCGで描かれるのが普通になって来ましたが、このアニメは皆手描きのようです。
もしかしたらビルとかそうなのかもしれませんが、背景も含めて非常に温かみのある「絵」なのです。
あと何ヶ所も出てくる2人が繋いでいる手とその指先の表現…
物語が進むにつれて、その繋がりがだんだん変化していくのも結末を知っているだけに心が苦しくなります。
見事としか言いようがありません。

声優さんもとってもいいです。
河合優実さん、とっても自然な感じです。
もう結構前になるんですが、「謎の彼女X」というアニメがありまして、
そのヒロインもアニメ声優ではない俳優さんが声を当てていました。
今ではCMで「ビズリーチ!」と仰っておられます、その彼女の演技もアニメアニメしていなくて大変好きでした。
話がそれましたが、今作の2人も自然でとってもよかった。
京本の方が訛りがあるのがまたとっても良いですね。
これも声があるアニメならではの楽しみ方。

先ほど改変はないと書いたのですが、これは原作を読み込んだ方ならすぐわかる台詞が一点だけ変えられています。
見た時「あれっ?」と思いました。

特にストーリー上重要なセリフというわけではなく、さりげない会話の中の一つのセリフなんですけど。
なんで変えたんだろ。
自分はこの言い方好きだったんですけどね。

帰りの道々、これってなんかポリコレ的理由で差し替えられたならやだなあ、と思いました。

ぜひ、映画館でご確認ください。

それから

映画のパンフレット、久しぶりに買いましたが高いんですねぇ、今。
1500円近くしました。
でも原作者と監督の対談があって面白かった。
それ以外の発見といえばキャラクターの対比表があるのですが、大人になった2人が思ったより大きいこと。
2人とも160cm越え、藤野ちゃんは170cm近い(笑)
ストーリーにはあまり関係ないことですが、意外でした。

また、特典として原作ルックバックのネーム冊子が配られました。

これはお宝だ。


これも完成版(原作漫画)とほとんど変わりませんが、ラストの方コマ運びが少し違います。
絵(漫画)を描くってこういうことだ、とタツキ先生は当初絵だけで表現したかったのかなあ、と思いました。

完成版(原作漫画)では2人のセリフが入ります。
勿論映画でも。

ここはとっても好きなシーン。

あ、そういえば漫画の完成版と違うところがもう一点・・・
これは少しびっくりしました。
最初はこうだったのか。


何が違うのか。

それは皆様是非劇場で冊子を貰ってお確かめくださいマセ

次は「さよなら絵梨」を期待します。

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