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白血病は突然に・・・再びトキワ荘本なぞを読む

現病の白血病は相変らずの上、足の浮腫が酷く夜も眠れませぬ。
少し体調の良い的に読む本・・・図書館に予約し、家族に取ってきてもらうわけですが、以前にトキワ荘マイブームがきたということで本を読んで書きましたが・・・

また、地元の図書館で新たなトキワ荘ものを借りました。

これはまんが道ではなく、リアルな藤子不二雄(A)先生の当時の日記です。
とはいえ、書かれていることはまんが道とそれほど大差なく、せいぜい漫画的にオーバーにしている部分がリアルになっているか、出てくる登場人物が実名(イニシャルになったる部分もありますが)となっているくらいです。

これを読んでますと、意外な発見があるました。

一般的に社交的なA先生、人付き合いが苦手なF先生、というイメージがあります。

まんが道でもそうですし、書かれている関連書籍などでもそのような描写があります。

この日記を読むと、その印象が少し変わります。

件の「ゲンコウオクルニオヨバズ」の事件。
富山に帰省してまんがの原稿を大量に落してほぼ1年間干されたお二人ですが、その際に、先に東京に行き、編集者(怒り)の矢面に立ったのはF先生なのです。
一般的に対外的なことはA先生だと思っておりました。
また寺さんこと寺田ヒデオ氏の披露宴でトキワ荘代表でスピーチを行ったのもやはりF先生。
A先生の日記では、「こういうときの彼は大変立派だ、見習わなくては」とあります。
やはり、通り一遍のイメージだけでモノを見てはいけない、というのがよく分ります。

また、A先生ご自身もまんが道の中で、マンガ一筋のF先生に比して若干、若干酒色に道を踏外す的なキャラクターに描かれておりますが(これは作者ご自身のご謙遜でもあるのでしょうが)、この日記を読みますと、漫画を描く上の苦悩、内省の言葉が多く、また読書量がはんぱない。
これを読みますと、やはり第一線でやられていた方は凄い、と思います。
ラーメンを食べて、「んマーイ!」と言っているだけではないのです。
当たり前ですが^_^

さて、トキワ荘繋がりでもう一冊
「二人で少年漫画ばかり描いてきた」藤子不二雄著でございます。

1980年 初版なので、まだコンビ解消前に出された本です。
(文庫化が80年みたいなので、書籍としてはもっと昔でしょう)
当然全ての藤子作品が「合作である」という体で書かれております。

若い頃のそれぞれの日記の抜粋と、ご本人のその時代の所感、間に当時の世相(他の漫画家のブームメント)や、自分たちの漫画についてが書かれているのですが、ここはもしかしたらA先生主体で書かれているのかもしれない、と思いました。
毛沢東伝などについて、結構ページを割いて書いてありますので。

キャラクター一覧のところで、ドラエもんと笑うせえるすまん、毛沢東等が並んでいるのがいとをかし。

今でこそ我々は、お二人がごく初期しか合作していなかった事を知っておりますが、その知識を持ってこの本を読むと感慨深いものがありますね。

さて、少しでも復帰に近づけるよう、体調を整えます。



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