カセットテープやレコードの音が味わい深いという風潮について
今回、おじさんの愚痴満載ですが、聞いてください。
自分が幼少(というか中学生くらいまで)のみぎりは音楽を聴くにはレコード、またはカセットテープしかありませんでした。
カセットもステレオになるのはまだ後、まだモノラルのスピーカーが主流でした。
自分は音の良し悪しはわからないくせに、レコードの「バチバチ音」とか、カセットテープの「サーッ」というノイズが大嫌いでした。
レコードは最初の1回目の再生でカセットに録音し、その後スプレーをかけて念入りにゴミを取って保管。
パチパチノイズが起きないようにします。
カセットテープは、ノーマルに比して音質が良いとされるクロムテープ(ハイポジション)やメタルテープというものもが発売されました。
ハード側にもノイズを軽減するためドルビーノイズリダクションシステムというのも搭載されました。
それで、音質が劇的に良くなったのかというと、今となってはそんなに違いがなかったような。
それでも、ここぞというものを録音するときはメタルテープを使用しています。
ですので、コンパクトディスクというのが登場した時は本当に感動しました。
何も考えずとも素晴らしい音質が楽しめるのです。
あの時、確かに思いました。
これでもうあのノイズとはお別れなんだ。
科学万歳!!技術万歳!!と。
時は過ぎ、21世紀も早20年以上経過しました。
ニュース等で最近レコードとかカセットテープなどのアナログ音源がまた見直されていると良く報道されています。
曰く、CDより音に温かみがある、味わい深いと、ジャケットが良いとか諸々
それを聞くたび
なんでじゃー、あのにっくきノイズが味わい深いのかー。
確かにCD登場当時もCDは音を高低でカットしているから云々などという批判がありました。
それでも繰り返しになりますが、自分はあのノイズがなくなっただけでも万々歳でした。
と、言いながら実際にカセットテープ(今、録再生する機会が手元にないですが)を聞いたら懐かしく、味わい深く感じてしまうかもしれません。
ただ、自分が懐かしく感じるのは音よりも、当時カセットテープの長さー46分や60分の長さに合わせてうまく収まるようにあれこれ工夫し、アルバムの曲を削除したり、追加したりして苦労した思い出、なのかもしれません。
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