競技かるたのスポンサーを集めるためのアイデア

今年の1月に競技かるたのスポンサーを集めるためのアイデアを考え、一部の方に発表した。せっかくなのでnoteに公開をしてみる。この文章を読んで、スポンサー集めのためにもっと良いアイデアがあるということであればぜひ発表してほしい。
                                 

▼スポンサーがつく大会を増やすべきか
 スポンサーがつく大会を増やすべきだと考える。参加者数の増加により、会場のスペースが足りないことや会場のレンタル費用がかさむ問題が生じている。そうした状況を改善する方法の一つとして、スポンサーがつく大会を増やすべきだと考える。

▼増やすべきなら、どうすれば増やすことができるのか、
 スポンサーを増やすためには、スポンサーを受け入れる土壌の構築とスポンサーを受け入れるための競技かるたの知名度向上の2点が重要と考える。この2点について詳しく述べていく。

〇スポンサーを受け入れる土壌の構築
・スポンサー窓口と支援プログラム 
スポンサーがつく大会を増やすためには、企業がスポンサー活動を行いたいと思ったときに応えられる窓口とプランが必要である。そのため企業の窓口として、協会に営業部を設けることが考えられる。また、(公社) アーチェリー連盟のように、スポンサーにいくつかの区分を設け、少額でもスポンサーをしたい企業から、しっかりスポンサーをしたい企業までに応えられるような支援プログラムを練る必要があると考えられる。

・クラウドファンディング
 上記のスポンサーによる支援とは別に、クラウドファンディングを設ける方法もある。高校選手権では協賛金の募集が実施されていたが、個々のかるた会が開催する大会でも導入することも考えられる。また大会運営においてではなく、協会のHPの改修やかるた展望のカラーページ化などでもクラウドファンでイングを実施することも考えられる。クラウドファンディングを行う上では、寄付へのお礼内容もしっかり練る必要がある。

〇スポンサーを受け入れるための競技かるたの知名度向上
 一般にスポンサーをする企業のメリットとして、支援する個人・団体を通じた企業の知名度向上、個人・団体を通じた企業イメージの改善が挙げられる。つまり、スポンサー企業は個人・団体の知名度やイメージにあやかって支援するのである。ではスポンサーを集めるうえで、その知名度やイメージにあやかりたいと思うほど、競技かるたと協会は世間に知られているのだろうか。2020年1月に開催された名人戦・クイーン戦を報じたyahooニュースのコメント数は1~2件にとどまった一方で、ちはやふる基金創設を報じたyahooニュースのコメント数は多いもので18のコメントがついた。粂原名人のTwitterにおいても、「初防衛達成しました」というツイートよりも「ちはやふる基金について知ってください」というツイートのほうが5倍以上のいいね数を稼いだ。これらを踏まえると、「ちはやふる」は知られていても、競技かるたと協会に対する知名度は低いと言わざるを得ない。そのためスポンサー企業を集めるために、まずは(一社) 全日本かるた協会がスポンサーをする側となって知名度向上を狙うことを提案する。

・キャッチフレーズの募集
 企業や自治体が商品や施設の知名度を向上を目的として、名称・キャッチフレーズを募集することはよく見られることである。「畳の上の格闘技」というフレーズは多用されているが、競技かるたの知名度向上のその魅力をさらに届けるために、新たなキャッチフレーズの公募を提案する。雑誌「公募ガイド」などを用いて公募を行うことで、ふだん競技かるたを見ないような人の意見も取り入れることが可能となる。

・他団体の賛助会員になること
 競技かるたの知名度を向上させるために、他団体の賛助会員になることを提案する。他団体の賛助会員になることで、その団体を通じて競技かるたの知名度、存在感を高めることが可能である。一例で各協会の賛助会員の費用を挙げると、日本プロボウリング協会 10万円、日本スカッシュ協会10万円、日本カーリング連盟5万円となっている。競技かるたと近しい、心技体が要求され、文化的かつ運動的な競技の団体を支援することで効果的に知名度を高めることができると考える。

・他団体の大会に協賛をすること
 上記の他団体の賛助会員になることと近しいが、例えば将棋などの競技において、(一社)全日本かるた協会杯を開催することで、競技かるたの知名度を高めるものである。

・アイドルとコラボした競技かるた講座の開催
将棋と囲碁はNHK Eテレで講座が毎週日曜日に放送されている。なかでも将棋は司会に乃木坂46のメンバーを入れて講座を行っている。以前には乃木坂46の元メンバーである伊藤かりんのアマ初段までの過程を追った「かりん初段への道」が放送されていた。この競技かるた版を行い、初心者であるアイドルが競技かるたを上達する過程を発信することで、競技かるたの知名度と魅力の向上を行えると考える (古い番組で例えると、雷波少年系鉄棒少女のようなものである)。 初心者であるアイドルに単に技術を教えるのではなく、「かるた道」に基づいた指導を行うことで、アイドルの内面にも変化が現れることが予想される。その変化を見ることで、視聴者は「競技かるたには人の成長を引き出す力があること」を実感すると考えられる。指導の対象はアイドルに限らず、発信力がある人、競技かるたに理解がある人であればよい。発信媒体も動画配信に限らず、Webで取材記事を月刊連載するでもよい。

・競技かるた親善大使の創設
 上記のアイドルとのコラボとも関連して、競技かるた親善大使を創設して競技かるたの普及を促進することも考えられる。上記で挙げた伊藤かりんは将棋親善大使として活躍している。

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