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L・サニー・ハンセン(1929~)の理論

1.理論の考え方の基本

キャリアプランニングにはパラダイムシフト(基本的な考え方の変革)が必要。
あらゆる状況における男女の役割や関係が、社会の中で激変を遂げている今、クライエントの人生における複雑な選択や意思決定を支援する新しい方法を探さなくてはならない。
また環境問題や人権をはじめとする問題は、キャリアプランニングにも新しい基本的な考え方を求めている。
今後は個人だけでなく、社会にも役立つ仕事をする為の選択が重視される。

「Integrative Life Planning(通称ILP)」1997年刊行

ハンセンは、これまで個人主義が強調され、社会全体の発達が無視されてきたと問題提起。
仕事と家庭、身体と精神(心)、個人と社会の結びつきが大切だと訴える。

このように大きな社会に目を向けることを
「big picture(全体像)を見る」
と称する。

《ハンセンの代表的な業績》
「BORN FREEプログラム」
古典的な男女の役割意識に左右されるキャリアの選択肢を見直し、個々人の可能性を広げるもので、アメリカ政府の助成金を受けて開発され多くの学校に導入された。

2.人生の4つの役割
~労働、愛、学習、余暇~

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