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自己肯定感を育む、発達凸凹大歓迎

こんな学校、始めて見た!最初はちょっと意味不明。カリキュラムの一部を差審で紹介したのでざっと見ていただきたい。水曜日。特段特別ということではなく、他の曜日も似たような感じ。「言葉遊び」「生活力向上」「色彩研究」「アロマエステ」「美声開発」・・・

若年版「就労移行支援事業所」?

「うちは週5日通いが基本です」所得階層によって支援金が違うがそれ以外は一律で、多く受ければ年額105万円。通うことそのものに大きな意義を置いている。興味を持てる授業を楽しんで受けることで、最も大切にしていることは自己肯定感を育むことだ。

高校の三年間を経て、社会へ、専修学校へ、あるいはまた大学へ。卒業率は98.8%。当然ながら高卒資格が手に入る。

学科は大きく総合科、リベラルアーツ科、特進科の3つ。総合科は3割が診断があり、ほかグレーゾーンの皆さんや、一般の皆さんで220名が在籍する。

リベラルアーツはもっと自由?

「自立や社会参加に向けた少人数の手厚い教育指導や支援が必要な人のため」(スクールガイドから)の特別なコースがリベラルアーツ科とのこと。

「格闘技かと思った」とトンチンカンな反応をしてしまった。いま調べて、あれは「マーシャルアーツ」。「リベラルアーツ」とは「ギリシア・ローマの時代以来の概念であり、一人前の人間が備えておくべき教養を表す言葉である」と、ネット検索で。要は「社会教養学科」みたいな意味になるのだろう。特殊支援学校高等部では残念ながら高卒資格は手に入らない。前述したように卒業率は98.8%なのだから100%とは言わないまでも、かなりな確率で資格が受けられる。重要視している学科はSSE(社会性教育)であり、その実技トレーニングとしてのSST(社会性スキル訓練)になる。

感覚統合の一環として調理実習があったりする。「子供たちの可能性を決してあきらめない」(スクールガイドから)佐藤校長の言葉力強い。現在の学生数は20人とか。

特進科もある

「大学進学を目指すのが特進科」との説明の後で「まだ一人しか在籍していませんがね」と。

こうした事業ではまだまだ年数の行かない15年目、とのこと。印象としては、「若年向け就労移行支援事業所」?と確認して、決して反論はされなかった。18歳から64歳の障害を持つ皆さんの就労に至る支援を行う事業所だ。公費による事業だが、これが16歳から18歳までの高校3年間、民間の事業として(ということは親御さんの資金になるが)社会に巣立つ支援をしていく。学校全体としての進路は専門学校が最多とか。

新松戸の駅から数分も掛からない。通うに便の良い立地に、楽しめそうなカリキュラム。しっかりと通学できることこそ、最も重要な社会性になる。高校という3年間の進路、とても多様。選択肢の多さは、実は豊かさの指標だと。どこかで読んだ記憶がある。多様な支援があることを実感させられた。


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