見出し画像

会社を変える分析の力③分析力を向上させるための流儀

ここまで読んでくれたあなたはきっとデータ分析に興味を持ち、ビジネスと変えようと考え始めていると思います。
今回はフォワード型分析者として成功するための分析力向上に関する筆者の流儀について解説します。

何が分かったか、意思決定に使えるか

先ずは分析によって何が分かったかを考えるようにしましょう。
知識として得られたものは問題・データ・分析モデル・結果です。そしてこの結果を得るには前提や制約があります。過去のトレンドが未来も続くといった見通しであったり、異常値が出るような変数が出現しないことです。
小売店であれば近隣に競合店が出店してきたら過去のトレンドは続きません。逆に集客力の高いイベント起きたら異常値とも呼べる高い売り上げをたたき出します。
筆者は何が分かったかを考えよと言いつつ、分からない部分を理解せよという趣旨のことを述べています。
また、この得られた知識が意思決定に使えるかも考えよと述べています。ここでも小売店を例に出していて、2週間後の売上を予測して発注をするサイクルに対して翌週の売上を高精度に予測するモデルを作っても意思決定の役には立たないという事です。このような本末転倒な状況にならないよう、分析問題の設定を間違えないようにしましょう。

ビジネスインパクトはどれほどか

そしてビジネスインパクトの大きさをどん欲に追い求める姿勢も強調しています。データ分析の価値は二つの係数の掛け算で、その一つがビジネスインパクトです。
どれだけ分析の結果が意思決定に寄与したとしてもビジネスインパクトが小さければプレゼンスは上がりません。データ分析課題を設定する際は、会社にとってどれだけの利益をもたらせるかを考えましょう。

今回は以上です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?